以前と同じセリーナの執務室で、レオンとセリーナは再び向き合っている。
セリーナ「あまりびっくりさせないでよ。司令にあんな事言うなんて……
お咎め無しだったから良かった物を……
まあ……それはそうと、裁判所の連中も大変ね。
以前、8人も一度に送還されて以来の騒ぎになるんじゃないかしら」
レオン「で……話って何だ?」
セリーナ「そうそう、サキから伝言よ。”いつもの場所にいる”ってね。しっかりやんなさいよ♪」
レオン「な! そんなじゃねぇよ。じゃあな! サキを待たせちゃ悪いからな」
役所の世界……公園の時計塔の下のベンチ……
ぐったりとして背もたれに体を預けているサキを揺り起こす。
レオン「サキ! しっかりしろ! おい! サキ!」
サキ「……? ここは……?」
レオン「なに寝ぼけているんだ? ……って、無理も無いか……」
サキは魔封瓶を提出した後、ここでレオンをひたすら待ち続けていた。
そして疲労から、そのままベンチに座り込んで眠ってしまっていたのである。
サキ「……レオン……無事だったのね……」
レオン「当然だろう? 俺を誰だと思っているんだ?」
サキは微かに安堵の表情を浮かべると、再び意識を失う。
レオン「お、おい、サキ! ……よく頑張ったな……お疲れさん……」
レオンは聞こえないと解っていても、気を失ったサキに語りかける。
そして、両手で抱き上げるとサキの部屋へと向かう。