ナミ「ガアアアアアアアアアア!!」
ナミの手が、猛禽の鉤爪のように変化しサキを襲う。
サキはその手首を掴んで、腹を蹴り飛ばす。
ナミは壁に叩き付けられ、苦しげにうめく。
サキ「・・・手遅れだったようね・・・」
サキの口調から感情を読み取ることは困難であったが、そこには明らかに落胆の色が
混じっていた。
サキ「・・・一時の激情に身を任せ・・・全てを失うか・・・・・・救われないわね・・・」
レオン「こうなってしまっては・・・」
と言いながら、レオンは瓶のようなものを、懐から取り出す。
サキ「・・・こうするしかないわね・・・」
壁際で苦しげにうめくナミ・・・サキの剣がナミの左胸を貫く・・・
ナミ「グゴオォォォォォォ!!」
断末魔の悲鳴を上げるナミ・・・次第に光の粒となっていく・・・
サキとレオンの口から”力ある言葉”が紡ぎ出される。
サキ「・・・ナミの魂よ・・・来れ・・・」
レオン「・・・さ迷える魂よ・・・此へ・・・」
サキ・レオン「「邪気昇天・魔封瓶」」
光の粒となったナミの魂は、瓶の中に吸い込まれていった。