レオン「さてと」
サキとレオンは気を失っている少女に向き直った。
サキ「・・・文鳥のナミ・・・目覚めなさい・・・」
ナミ「ん・・・ん、うん・・・あ、あら?あなた達、誰?なんでここにいるの?
ここはご主人さまの部屋なのに・・・」
先ほどの口調から完全に変わっていた。
黙ったままの二人を見て不安に思ったようだ。
ナミ「なんか・・・ずっと・・・悪い夢でも見ていたみたい・・・」
サキ「・・・それは夢ではないわ・・・」
ナミ「え?あ・・・あ、あ、ああ〜〜〜〜〜〜!!」
様々な感情が一度に押し寄せたのか、記憶のフラッシュバックが起きたのか、
ナミは頭を抱えて打ち震えた・・・
しばらくして、搾り出すように語り始める・・・
ナミ「そう・・・ご主人さまがひき逃げされて、
呆然としているところにあの二人が現れて・・・
絶望の淵に沈んでいたナミを・・・なぐさめてくれた・・・
あの2人と一緒にいたら・・・人間に対して憎しみが止まら・・・ナク・・・
ソウ・・・ニンゲンドモ、ニ、復讐、スル、タメニ・・・」
ナミの目の色が次第に血走った色に変わっていく。