死の先に在るモノ

第5話「圧政者」(タイラント) − あとがき

最初に言っておきます……
この物語はフィクションです。
実在する、国家・組織・機関・団体等等とは一切関係ありません。
そういう事にしておいて下さい。(切実)

さて、注意書も書いたことだし……
A国のモデルは……まあ、言わずと知れた某大国です。(爆)
あと、舞台となった「ラグリア国」には特定のモデルはありません。
戦乱が久しく絶えなかったが、圧政者の力によって、仮初めの、息詰まる平和が訪れた国……というイメージです。
今回の「ラグリア国」の設定には、明らかに無理があるのは承知の上です。だから、あまり突っ込まず大目に見て下さい。(爆×2)

今回のメインテーマは「主人の幸福とその他大勢の人々の幸福が真っ向から対立した場合、守護天使はどうするべきか」です。考えてみれば、この命題はオトギストーリーの根幹に関わる問題かもしれませんね。作中では「非道な行為は体を張ってでも止めるべき」と言ってますが、果たしてこれが正しい答えなのか……例えば、それしか主人を救えない場合とか、またはグレーゾーンの場合……考え出すとキリが無いですね。

次に「サキの弱さ」についてです。
サキの最大の弱点は「打たれ弱さ」ですが、これは肉体的はもちろん精神的にも打たれ弱いです。
あまり表情を変えないので、精神的打撃を受けた時にそれが効いているか判り難いですが……部屋で一人になった時とか、激しく落ち込みます。
今回「サキの性格が変わったんじゃないか?」と思われるかもしれませんが、これが「フルパワーを解放した」反動の一つです。

あと、逃走中のアクションシーンが少ないと思う方もいるかもしれませんが、大立ち回りをする諜報部員なんてのは「任務失敗」か「不適格者」かです。真の諜報部員は目立ってはいけないのです。だから映画なんかのスパイ像は大嘘なのです。

今回の反省点として、設定を詰め込み過ぎ、消化不良になってしまった……そんな気がします。文章が解り難かったら、それは僕の力量不足ですね。(毎回、あとがきはとりとめのない事を書いているような気が……汗)

ようやく、折り返し点の第五話を過ぎました。
次回はレオンの過去がメインです。
レオンとレオンのご主人様やモデルとなった男性との出会いと別れ……
そして転生……ロイとの出会い……決断……
まあ……気長にお待ち下さい。(爆×3)

 

 

ゲストキャラプロフィール
*守護天使
名前:テレーズ
性別:女性
年齢:37歳
前世:犬(ヨークシャーテリア)
死因:爆死(爆弾テロ)
弱点・トラウマ:不意な炸裂音
身長:158cm
体重:53kg
3サイズ:87.62.89
階級:3級守護天使
外見イメージはPSゲーム『パラサイト・イヴ』の『メリッサ・ピアス』
あるいは『無限のリヴァイアス』の『クリフ・ケイ』です。

*呪詛悪魔
名前:ハリー
性別:男性
年齢:29歳
前世:鳩(伝書鳩)
死因:薬物中毒(麻薬の煙を吸って)
身長:184cm
体重:68kg
能力:魔獣レベル7(2級守護天使に相当)


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