主な登場作品
「ネイチャー・ガール」
アズマは元々フェンリル隊員ではなく、天神会という天界の組織に巫女として仕えていた。
天神会とは、天界の霊的側面での維持管理・未来動向予測を行う組織である。
アズマは転生直後から、その身に膨大な霊的エネルギーを宿している事が判明し、その身柄はすぐに天神会の管理下に置かれる事となった。
天界にとって稀代の存在と見込まれていたが、その彼女の傑出した能力に目をつけたのが、特務機関フェンリルの司令『ロイ』であった。フェンリルは政治的謀略を巡らし、天神会から強引にアズマのフェンリル入隊を認めさせる事になる。
フェンリルの狙いは、アズマの持つ膨大な霊的エネルギーを戦闘へ応用させようという物であり、彼女は壮絶な訓練を課せられた末、冷酷な暗殺者への作り変えられてしまった。
一方、天神会はアズマのフェンリル入隊後、彼女の訓練に関してフェンリルへの協力姿勢を示しながらも、影ではアズマの奪回計画を進めていた。天神会は彼女の兄であり、荒事に長けた武人『カムド』をフェンリルに入隊させ、フェンリルの内部調査とアズマの奪回を命じる。
フェンリルが彼女を使い潰す前に、奪還を完了しなければならない。
・近接戦闘(クラヴマガ)と銃火器による暗殺術に優れる。
・体内に秘める膨大な霊力により、建造物や街の数区画を完全破壊できるほどの爆撃能力『サイキックニューク』を持つ。
・もともと致命的なまでに体力がなかったが、自身が着るスマートスーツの人工筋肉と霊力による運動加速技術により、前線戦闘に耐える身体能力を確保している。
・やせ型からくる生来の撃たれ弱さについては、スーツのリキッドアーマー機能(生地内部の特殊流体が、急激な衝撃に反応して固化する)によりカバーしており、刃物による刺突までなら防ぐことが可能。
・スーツの両腕小手部分にはトンファー型の大刃がついており、小手を軸に180度回転させて展開すると、カマキリのように腕先から延びる大刃武器(マンティス・ブレード)となる。
・「サイキックニューク」には威力が数段階あり、最も弱いもので手榴弾程度、最も大きいもので街の数区画を破壊する規模の爆撃(ブロックバスター)を敢行できる。
・限界まで霊力を開放すれば戦術核兵器ほどの威力が見込め、小規模都市なら完全壊滅できると言われているが、本人は耐えきれずに死亡すると言われており、その規模の使用は厳禁とされている。
大昔、めいどの世界・しつじの世界が生まれた当初から存在していた、天界の中でも最古の組織。
地上で死んだ動物の魂を天界に導き、守護天使として転生させる輪廻転生の仕組みを管理・維持するという重要な役割を担っている。
天神会に所属する守護天使たちの主な任務は以下の通り。
天神会の役職は主に以下の3つに分かれている。
天神会の設立当初は女性守護天使の地位は男性守護天使と同等であったが、人間界の文明が男性優位になるにつれ、天神会もそれにあわせいつの間にか男性の役職の方が地位が高くなっていった経緯がある。
最近では人間界において女性の社会進出・地位向上が進んできたため、天神会でもそれに合わせようという動きが巫女達を中心にみられるが、神官たちの反対にあいあまりうまくいっていないようである。