「死の先に在るモノ」 ショートストーリー
*おまけ・人間界、とある呪詛悪魔二人組のアジトにて*
「……という訳で、対象となる仲間の思念波をキャッチ、それを文字に変換してディスプレイに映し出す仕組みになっているんだ」
「へえ……大した物だな」
「弱点としては、有る程度強力な思念波でなければキャッチできない事だけど、改良して感度が上昇すれば……おや? 僕達の支援で天界に潜入した奴の思念波だ……もう何かあったのかな……えっと何々……」
装置の製作者らしき者がキーボードを操作し、ディスプレイに解読済みの思念波を映し出す。そこに、思念波を変換した文字が映し出されていたのだが、それを見た呪詛悪魔二人は、驚愕のあまりに凍り付く。その文字を見た二人の感想は、完全に一致していた。
『天界は恐ろしい所だ』と。
何故ならば、その思念波は、こう変換されてディスプレイに映し出されていたのだから。
『ぅゎ ょぅι゛ょ っょぃ』
〜〜〜FIN〜〜〜
*おまけ・その2・翌日の特務機関オフィスにて*
「……おはよう……レオン……今日は……楽しい夢を見ていたような……そんな気がするの……夢の内容は覚えてないのだけど……でも……久しぶり……こんな楽しい気分で目が覚める事ができたのは……悪夢に苛まれて目が覚める事は……数知れなかったのに……でも……一つ聞いて良いかしら……? ……どうして……そんなに疲れたような顔をしているの……? ……それに……セリーナもどこか余所余所しかったし……」
今度こそ〜〜〜FIN〜〜〜