夢追い虫カルテットシリーズ

VOL.5「夏の定番」

そしてプールにて。光彦は先に着替え終わっていた。

(そう言えばみんなの水着姿って見ていないなあ。少し楽しみ。)

そう思っていると、着替え終わった四人が現れた。

ひとみ「ご主人様、お待たせしました。」
みゆう「似合うかなぁ?」

見ると、ひとみは短いタンクトップとビキニ+ミニスカートのセパレーツ、みゆうはフリフリを多用した白地に赤黄のチェックのワンピース、あすかは普通の黒のワンピース、まゆりは白と紫のしましまのウェットスーツであった。

あすか ひとみ まゆり みゆう

(生きてて良かった…。)

光彦は感動した。その様子を四人は

みゆう「ご主人様、どうしたんだろ?」
まゆり「さあ…。」

と、不思議そうに見ていた。

 

 

さて、いよいよ水に入ったとき、光彦が提案した。

光彦「ウォーミングアップをかねて潜りっこしないかい?」

四人はその提案を受け入れ、潜りっこが始まった。
まず浮上したのは、ひとみ、あすか、まゆりの三人であった。

あすか「ぷはっ!」
まゆり「ああっ!」
ひとみ「もうダメ!」

その少し後、光彦も浮上した。

光彦「どうやら僕の勝ち…ってみゆうは?」
まゆり「まだ上がっていませんわ。」
ひとみ「どうせならどれだけもつか試してみましょう。」

そして数分が経った。

光彦「いくらなんでも長すぎるぞ!」

皆が心配になり始めた。が、その時、みゆうが浮上した。

みゆう「やった、あたしの勝ち…ってみんなどうしたの?」

怪訝そうにするみゆうに、ひとみが尋ねた。

ひとみ「どうしてそんなに潜っていられるのですか?」
みゆう「え、だって小さいころは水の中で暮らしていたから…。」

(そう言えば、みゆうはカの守護天使。ボウフラは水にわくよねえ…。)

などと光彦は考えた。

 

 

その後は水のかけっこをしたり、漂ったりして楽しんだ。

光彦「どうだい、楽しいだろう。」
あすか「…本当に…。」
みゆう「毎日来ても飽きない!」
光彦「おいおい毎日は無理だよ。」

そうこうしているうちに、休憩時間がやってきた。
休憩時間中、

光彦「なんかのど乾かないかい?」
ひとみ「あ、あたしが何か買ってきます。」
光彦「じゃあ頼むよ。」

光彦はひとみにお金を渡し、ひとみを送り出した。

しかし、ひとみは数分経っても戻らない。
心配になった光彦は、三人に待っているように指示し、ひとみを探しに出た。

(変な奴に絡まれていなければいいけど…。『めいどの世界』ではどうか知らないけど、四人とも現実レベルでは相当な美少女だからなあー。)


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