まゆりは、突然の奇襲攻撃にうろたえた。しかし、少し冷静になると、その手が誰のものなのかすぐに予想がついた。
まゆり「あの…誰がやったのかは分かりますから…。男らしく出てくるべきですわ。」
饗介「へへ…全くまゆりちゃんにはかなわないなあ…。」
やはり饗介であった。
饗介「何で今一人なのかは分からないけど…これは俺がまゆりちゃんと××××するチャンスだと
とらえていいんだな?」(××××は自主規制)
まゆり「冗談じゃないですわ!」
饗介の猛烈なセクハラ攻撃に、まゆりは怒りを通り越して不快感を覚えた。
まゆり「あなたなんかにこの身を捧げることは永久にありませんわ!」
饗介「そうかい…。じゃあ体に分からせてやるぜ!」
饗介は、珍しく迫力満点の凄みを見せてまゆりに迫った。
その圧力に、まゆりは圧倒されそうになった。しかし、その時、まゆりは自らが戦闘用メイド服への変身能力を身につけたことを思い出した。
(あ!あれを使えばこの男に勝てる!)
そう思ったまゆりは、懐から変身アイテムのバッジを取り出した。
まゆり「これで今までの恨み…晴らしてさし上げますわ!メイドファイターまゆり、エンターズ!」
そう叫ぶと、まゆりの戦闘用メイド服への変身が始まった。
まずまゆりが一旦生まれたままの姿となり、それから徐々に戦闘用メイド服が形成されていく。これは実に美しい光景であった。そして、変身は完了した。
まゆり「さあ、これで懲らしめてさし上げますわ!」
饗介「おおお…。」
饗介は思わず感嘆の声を上げた。ちなみにこの感嘆の声は、まゆりの変身シーンや、出来上がったメイド服を見てエッチな興奮を覚えたことに端を発するものである。
だが、興奮のせいか、そんなことには露と気がつかなかったまゆりは、その声を、圧倒されてのものだと勘違いした。そのため、まゆりは自信たっぷりに饗介を見据えた。
まゆり「今のわたくしは今までの弱いわたくしではありません!さあ、覚悟なさい!」
こうして、まゆりVS饗介の戦いが始まった。
はじめは、今までの力関係がウソであったかのようにまゆり有利に進んだ。
まゆり「それでは…キャッチネット!」(武器である網を投げつける)
饗介「おっと危ない!」
まゆり「もう一回…えい!」
饗介「うわっちっち!」
そして、とうとう饗介は追い詰められた。
まゆり「とうとう年貢の納め時ですわね…。」
とその時、不意をつくかのように饗介が声を発した。
饗介「あ、まゆりちゃんパンチラ!」
だがそれは真っ赤なウソであった。それに、考えてみれば、この戦闘用メイド服は、スカートの下はハイレグタイプのレオタード状になっている(戦闘でスカートがめくれることを考えてある)から、見えてもあまり恥ずかしくはないはずである。しかし、そこはさすがのエロ大将饗介、その発声には一分のわざとらしさもなく、またタイミングも絶妙であった。
まゆり「きゃっ!」
まゆりは思わずスカートを両手で押さえた。その隙を突いて、饗介が攻撃を仕掛けた!
饗介「今だ、でやっ!」
まゆり「あああああっ!」