光彦が入ってきたのと同時くらいに、いかにも「私たちはごろつきです」という雰囲気をたたえた若者4人組が入店してきていた。そして、事件はその若者たちの行動が起点となった。
若者1「わはは、ねえちゃん色気のねえパンティー穿いてるな!」
若者2「へへへへ。」
ひとみ「や、やめて下さい!」
若者たちは、ウェイトレスに対してスカートをめくったりお尻を触ったりという嫌がらせをしていた。そして、そのメインターゲットが他ならぬカルテットの4人だったのである。店内でも目立って可愛い4人はからかいがいがある、と考えたのだろう。
(あ、あいつら…。)
怒りの光彦は、怪しい格好のまま若者たちのもとへと向かった。
光彦「君たち、そのような迷惑行為をするのはやめなさい。」
若者1「何だとこら?」
若者2「文句あるってのか?」
若者3「てめえのような怪しい奴に言われる筋合いなんてねえよ!」
挑発的な若者たちの態度に、光彦はつい乗ってしまった。そして普段は決して言わないような暴言を吐いてしまったのである!
光彦「お前らみたいな街のゴミには言われたくないな!」
そのようなことを面と向かって言われて、頭にこないはずがない。
若者1「今何つった?」
若者4「もう一度言ってみろやこら!」
怒り心頭に発した若者たちは光彦を取り囲んだ。
若者2「生意気言ったらどうなるか、体で教えてやるぜ!」
その言葉を合図に、若者たちは光彦をフクロにし始めた。
光彦も抵抗は試みたものの、人数差は埋め難いものがあり、あっさりやられてしまった。
若者3「ざまあ見やがれ!」
若者4「どれ、そのいまいましいマスクを取ってやるかね。」
若者たちは光彦のマスクを取った。
その時、一部始終を見ていたカルテットの4人は心臓が口から飛び出しそうになった。何しろ、怪しい格好でフクロにされていたのが自分たちが最も愛するご主人様だったのである。
カルテットの4人の中に若者たちに対する抑え難い怒りの感情が沸き上がってきた。そして、4人は若者たちと相対した。
まゆり「皆さん、ちょっと…。」
ひとみ「よくもご主人様を…。」
可愛いウェイトレスたちの思わぬ反攻に、若者たちは驚いた。
若者2「ご主人様ぁ?お前らはあいつの何なんだ?」
まゆり「そんなことはどうでもいいですわ!」
みゆう「あたしたちの大切な人に乱暴するなんて!」
あすか「絶対に…許しません…。」
こうして、4人対4人の対決が始まった。
展開は意外にも、カルテットの4人が圧倒するものとなった。その中でも一番活躍したのがひとみである。
持ち前の怪力で次々と若者たちをKO、最後に残った者に対しては、
ひとみ「…の、えーい!」
若者1「ぎゃあああっ!」
思いっきりテーブルに叩きつけた。飲み物や料理が飛び散った。
若者4「大丈夫ですか、アニキ?」
若者1「く、くそ…。」
若者2「覚えてやがれ!」
若者たちはほうほうの体で逃げ去った。