ある日、カルテットの4人が道を歩いていると、思わぬ人物から声を掛けられた。
とうこ「あの、あなたたちはひょっとして守護天使ではありませんか?」
不審に思って振り向くと、そこには「めいどの世界」で修業をしていた頃の友人、とうこ(トックリバチ)とゆうき(ドクガ)の姿があった。
ひとみ「ひょっとして、とうこさんにゆうきさんですか?」
ゆうき「きちんと覚えていたようだな。」
みゆう「わー、久しぶり!」
あすか「ところで…なぜ…地上に…?」
とうこ「それは、守護天使や生き物の様子がどうか地上を巡回していたのです。」
ゆうき「あたしたちは『めいどの世界』に就職したわけなのだよ。」
まゆり「他のみなさまは元気ですか?」
とうこ「大丈夫、元気でやっていますよ。」
ひとみ「それは良かったです。」
6人は、久々の再会に、話が弾んだ。
そのうち、カルテット側からある提案がなされた。
まゆり「今度、わたくしたちがお世話になっている家に来ませんか?」
とうこ「い、いいのですか?」
ひとみ「他の人たちともお話をしたいですし…。」
みゆう「ご主人様をみんなと会わせてあげたいし…。」
ゆうき「なるほど、面白そうではないか。」
まゆり「では、都合の良い日をまた連絡して下さい。」
とうこ「分かりました。」
ここまで話をまとめ、カルテットと2人は別れた。
数日後、友人達からの手紙が来た。
それによると、次の土曜の夕方に来るとのことであった。
早速、4人は光彦にその旨を伝えた。
まゆり「あの、ご主人様、お話があります。」
光彦「ん、何だい?」
ひとみ「あの、今度の土曜日にあたしたちのお友達が来るのですが、よろしいですか?」
光彦「え、友達?」
光彦は、予想していなかった言葉に少し驚いた。
光彦「友達がいるなんて話初耳だぞ。」
みゆう「『めいどの世界』での友達なんだけど…。」
光彦「あ、なるほどね。で、何人来るの?」
あすか「8人…ですが…。」
光彦「8人も?まあいいけど…こりゃしばらく食費を削らなきゃな。」
こうして、少し引っかかるものの光彦の許可は降りた。