ある夕方、まゆりが一人で街を歩いていると、ふいに後ろからハンカチが当てられた。
まゆり「何を…するの…ですか…。」
抵抗する間もなく、まゆりは気を失った。
饗介「まゆりちゃん、目が覚めたかい?」
まゆり「う、うう…。」
まゆりが目を覚ますと、そこは何ともムーディーで怪しい部屋であり、そばにはあの自らの命を奪った呪詛悪魔の饗介がいた。
つまり、まゆりは饗介によってラブホテルに連れ込まれたのである。
まゆり「これは一体どういうことですか!」
まゆりがおびえながらも精一杯気丈に問を発すると、饗介はだらしない笑顔でこう答えた。
饗介「いや、この前まゆりちゃんとやることが出来なかったからさ。さあ、今日こそは
思いを遂げさせてもらうよ。」
まゆり「いやですわ!あなたなんかにこの身を捧げるものですか!」
饗介「んもー、つれないなあー。」
そう言うと、饗介は正体不明の瓶を取りだした。
まゆり「そ、それは…?」
饗介「これかい?これは超強力なお酒なんだ。しかもえっちな気分にさせる薬入りと
いう素晴らしい逸品だよ。」
まゆり「そ、それをどうしようと…。」
饗介「決まってるじゃないか。これをまゆりちゃんに飲ませてね…。」
言い終わらないうちに、饗介は瓶の口をまゆりの口に押しつけた。
饗介「ほらほら飲んじゃえ!」
まゆり「や、やめて!」
まゆりは必死に抵抗した。しかし、酒はどんどんまゆりの口の中に入っていく。
(どうしたのでしょうか…。体が…熱い…。)
やがて、まゆりの顔や体がほんのりと桜色に染まった。酔いが回ったのである。
そして、薬が効いたのだろうか、まゆりはとろけた表情で饗介を見た。
饗介「まゆりちゃん…。どうだい、気分は?」
まゆり「わたくし…羽化をしなくては…。」
そう言うと、まゆりは、いつもはない妖艶な雰囲気を漂わせつつ着物を脱ぎ始めた。
饗介は、全く期待通りの展開に興奮した。
饗介「やった、成功だ!」
シュルシュルシュル…。えっちな音をたてながら、まゆりは少しずつ生まれたままの姿に近づいていく。そして、ついにショーツとブラジャーのみを身にまとった状態になった時、
饗介「もう我慢できない!いただきまーす!」
饗介は服を全て脱ぎ捨て、元気な股間を見せながらまゆりに飛びかかった。
と、次の瞬間、
まゆり「わたくしの羽化を邪魔しないで下さい!」
そう叫んだまゆりの蹴りがまともに饗介の頭に入った。
饗介「ぐうっ!」
饗介は、仰向けのまま気を失った。
まゆり「あ、あれ?誰もいなくなってしまいましたわ。」
まゆりは、自分の蹴りによって饗介が床にのびたことに気付かず、ただ饗介が視界から消えたことを不思議がった。
しかし、
まゆり「まあいいですわ。とりあえずご主人様のもとへ帰りましょう。」
すぐに饗介のことを忘れて帰ることにしたのであった。
その際、
まゆり「あ、着物着物。」
幸いと言うか、わずかに残った理性のおかげで、下着姿で外へ出ることだけは避けられたのであった。
その後、饗介は、ホテルの従業員によって全裸で気絶しているところを発見された。
従業員「こ、これは一体…。」
一方、酔いながらもなぜか家にたどりついたまゆりは、そこでも服を脱ごうとした。
まゆり「羽化〜。」
光彦「や、やめなさいって!」
みゆう「うわっ、まゆりちゃんお酒臭い!」
ひとみ「一体何が…。」
ホテルの一室で何があったのか、知る者はいない。
おわり
エロ&パニック&勧善懲悪です。たまには光彦やD.F.の力を借りずに成敗してみたかったのです