しばらくして、とある病院の前。
教一「いやー、たいした怪我じゃなくて本当によかった。」
光彦「面目ないです。」
教一「それにしても、君達が機転を利かしてくれなかったら、弟はどうなっていたか分からなかったよ。本当にありがとう。」
みゆう「いえ、ご主人様をお守りするのが私達守護天使のつとめですから。」
ひとみ「ちょっと、みゆちゃん!」
光彦「いや、もういいよ、兄貴には僕が話すから。今まで無理させて悪かったよ。」
光彦は、彼女ら4人が自分がかつて世話などをした虫たちが転生してきた姿であること、現在共同生活を送っていることなどを洗いざらい話した。
教一「ふーん、そうなんだ。で、なんで黙ってたの?」
光彦「兄さん虫嫌いじゃん。だから気持ち悪がるんじゃないかと思ったんだ。」
教一「確かに気持ち悪いな。でも、こんなにいい子なら、俺は十分歓迎するぞ。」
光彦「兄さん…。」
兄弟間に温かい空気が流れた。
教一「ところでさ、こんなにいい子なんだからさ、一人くらい貸してくれないかな?」
光彦「やだよ、何でだよ!」
教一「いやいやそれは冗談だよ…ってもう帰らなきゃ。」
一行は駅に向かった。
そして駅のホームにて。
教一「じゃあ俺はこれで帰るけど、光彦、最後に一つ言っておきたいことがある。」
光彦「何?」
教一「この子達のためにも、早く定職を見つけろよ。路頭に迷う姿は見たくないからな。」
光彦「もちろん。」
教一「よし。それから守護天使さんたち、こんな弟ですが、どうか守ってやってください。」
まゆり&あすか&みゆう&ひとみ「はい!」
教一「これで俺も安心…おっと、電車だ。それじゃ、さよなら。」
光彦「さよなら。」
こうして、兄は自分の家へと戻って行った。
光彦「さて、僕も気合いを入れて職探し頑張らなくちゃね。」
まゆり「わたくし達も一生懸命ご主人様をお守りしますわ。」
ひとみ「あたしもお守りします。」
みゆう「あたしも!」
あすか「…わたしも。」
光彦「みんな、ありがとう。」
前向きで、幸せな気分に浸る5人であった。
そのころ、電車内では、教一がこんなことを考えていた。
(でもあの子達がいちゃあ光彦の奴結婚できないよな…おい、光彦、やっぱり考え直せ!)
だがもう遅いのであった。
おわり
良くも悪くも普通の展開ですね。光彦は全く幸せ者です。