それはとある昼下がりのことであった。
光彦の家の近くの大型書店に立ち寄ったひとみは、ある興味深い本が平積みにされていることに気がついた。
それは、総合通販カタログであった。
(そう言えば、こういう本って見たことありませんね。)
そう思ったひとみは、カタログをぱらぱらとめくった。
めくっているうちに、ひとみは普段は見られない物に目が止まった。通販名物のセクシーな下着である。
(こんなのがあるんですね…えっちです…。)
ひとみは、知らない世界をのぞいたような気分になり、ドキドキした。
やがて、ひとみは、一つの商品に心を奪われた。
それは、「ベビードールとショーツのセット」なるもので、左右に分かれたピンクの布がスカートのようになっているベビードールと、同じ生地でできたショーツを着た女性の写真が説明用に掲載されていた。
その写真と、宣伝文句「フリルを使ったオープンスタイルが新鮮さをアピール。透け感のあるおそろいのピンク地のショーツもかわいい。」を見て、ひとみはいつになく興奮した。
そして、ここが本屋の店先であるにも関わらず、妄想の世界に旅立ってしまうのであった。
(これよりひとみの妄想)
(ひとみは、お花見の時に買ってもらったワンピースを着て光彦の前に立っている。)
光彦「どうしたんだい、こんな格好して。」
ひとみ「ご主人様…。」
(そう言って、ひとみは着ているワンピースを脱ぎ、床にはらりと落とす。そして件の下着を身にまとったのみの状態になる。)
ひとみ「ご主人様、あたし、可愛いですか?」
(そう言って、ひとみはベビードールの両サイドの裾をつまみ、おすまししたお姫様のようなポーズをとる。ショーツとおへそがより強調され、それを見た光彦の顔が赤くなる。)
光彦「ああ、とっても可愛いよ。」
ひとみ「本当ですか?うれしいです。」
(顔を赤らめ、見つめあう二人。)
ひとみ「…なんてことになったら…。夢が広がります。」
ひとみは、うっとりとした表情になった。そして、このような計算を始めた。
(ご主人様にもらってきたお小遣いはまだ残ってるし…思い切って買ってしまいましょう。でも他の方々にバレると色々うるさいし…そうだ、電話で注文すれば分からないでしょう。)
こうして、「電話で買う」という結論に達したひとみは、光彦に連絡用としてもらったテレカを持って電話ボックスに急いだ。
(ふふふ、楽しみです。)
さて、ひとみが電話注文を終えた頃、今度はみゆうが同じ本屋に立ち寄った。
そして、同じようにカタログに目が止まった。
(そう言えば、こういう本って見たことないなあ。)
そう思ったみゆうは、カタログをぱらぱらとめくった。
めくっているうちに、みゆうは普段は見られない物に目が止まった。通販名物のセクシーな下着である。
(こんなのがあるんだ…えっちだよう。)
みゆうは、知らない世界をのぞいたような気分になり、ドキドキした。
やがて、みゆうは、一つの商品に心を奪われた。
それは、「ベビードール」なるもので、ピンクの布でできたミニスカートのようなベビードールを着た女性の写真が説明用に掲載されていた。
その写真と、宣伝文句「とってもキュートなベビードール。見えそうで見えない(?!)微妙な丈に、彼の視線はくぎづけ。」を見て、みゆうはいつになく興奮した。
そして、ここが本屋の店先であるにも関わらず、妄想の世界に旅立ってしまうのであった。
(これよりみゆうの妄想)
(普段着のみゆうと光彦が向かい合っている。)
みゆう「ご主人様、今日は見せたい物があるの。」
光彦「ん、何だい?」
(そう言って、みゆうは服を脱ぎ、件の下着を身にまとったのみの状態になる。)
みゆう「ジャーン!」
(みゆうは、手を前に出して体をくの字に曲げ、ベビードールの裾を下に引っ張る。その結果、履いている赤と白のチェックのショーツ(もともとみゆうが持っているもの)が後ろからチラリと見えている状態になる。)
光彦「み、みゆう…パンツ見えてるよ。」
(顔を赤くする光彦。)
みゆう「てへへ…分かっちゃった?」
光彦「まったく、みゆうはしょうがないなあ。」
(ラブラブな二人。)
みゆう「…なんてことになったらどうしよー!キャーッ、恥ずかしー!」
みゆうは、ここが本屋の店先であることを忘れ、舞い上がったように騒いだ。そして、落ちついた後に、このような計算を始めた。
(ご主人様にもらってきたお小遣いはまだ残ってるし…思い切って買っちゃおう。でもみんなにバレると色々うるさいし…そうだ、電話で注文すれば分かんないね。)
こうして、「電話で買う」という結論に達したみゆうは、光彦に連絡用としてもらったテレカを持って電話ボックスに急いだ。
(くふーっ、楽しみー。)
さて、みゆうが電話注文を終えた頃、今度はあすかが同じ本屋に立ち寄った。
そして、またまた同じようにカタログに目が止まった。
(そう言えば…こういう本って…見たことないです…。)
そう思ったあすかは、カタログをぱらぱらとめくった。
めくっているうちに、あすかは普段は見られない物に目が止まった。通販名物のセクシーな下着である。
(こんなのが…あるのですね…えっち…です…。)
あすかは、知らない世界をのぞいたような気分になり、ドキドキした。
やがて、あすかは、一つの商品に心を奪われた。
それは、「ロングスリップ」なるもので、左右に分かれた白のシースルーの布を左右それぞれ二枚重ねにしたデザインのロングスリップを着た女性の写真が説明用に掲載されていた。
その写真と、宣伝文句「2枚重ねの布は妖精の羽根をイメージ。清純な色使いはブライダルランジェリーに最適。」を見て、あすかはいつになく興奮した。
そして、ここが本屋の店先であるにも関わらず、妄想の世界に旅立ってしまうのであった。
(これよりあすかの妄想)
(あすかと光彦は二人きりで密室にいる。)
あすか「ご主人様…。」
(そう言うと、あすかは黒紫のワンピースを脱ぎ、件の下着を身にまとった状態になる。シースルーの布の下から、白系のレースやフリルで飾られたショーツ(あすかが前から持っている物)のみを身にまとったあすかの裸体が垣間見える。)
あすか「わたしの…体…きれい…ですか…?」
光彦「ああ、とってもきれいだ…。」
あすか「うれしい…です…。」
(あすかはそっと光彦に抱きつく。)
あすか「ご主人様…好き…大好き…。」
光彦「あすか…。」
(やがて二人はこみ上げてくる衝動を抑え切れずに…。)
あすか「……………っ!」
あすかは顔を真っ赤にしてカタログから目をそらした。そして、このような計算を始めた。
(ご主人様に…もらってきた…お小遣いは…まだ…残ってるし…思い切って…買って…しまいましょう…。でも…他の方々に…分かって…しまうと…色々…うるさいし…そうだ…電話で…注文…しましょう。)
こうして、「電話で買う」という結論に達したあすかは、光彦に連絡用としてもらったテレカを持って電話ボックスに急いだ。
(楽しみ…です…。)
さて、あすかが電話注文を終えた頃、今度はまゆりが同じ本屋に立ち寄った。
そして、やはり同じようにカタログに目が止まった。
(そう言えば、こういう本はみたことないですわね。)
そう思ったまゆりは、カタログをぱらぱらとめくった。
めくっているうちに、まゆりは普段は見られない物に目が止まった。通販名物のセクシーな下着である。
(うーん、これはえっちですわね。)
まゆりは、知らない世界をのぞいたような気分になり、ドキドキした。
やがて、まゆりは、一つの商品に心を奪われた。
それは、「ブラスリップ」なるもので、水色のシースルー生地でできたスリップを着た女性の写真が説明用に掲載されていた。
その写真と、宣伝文句「セクシーな透け感のネット素材が大人の魅力を演出。」を見て、まゆりはいつになく興奮した。
そして、ここが本屋の店先であるにも関わらず、妄想の世界に旅立ってしまうのであった。
(これよりまゆりの妄想)
(まゆりと光彦が二人きりでいる)
まゆり「あの、ご主人様…。」
光彦「何だい?」
(おもむろにまゆりは着物を脱ぎ始める。着物の下から件の下着と白のショーツ(まゆりが元々持っていた物)を身にまとったまゆりの裸体が現れる。)
光彦「あ…あ…。」
まゆり「ご主人様、わたくし、新鮮ですか?」
(顔を赤くしてうなずく光彦。)
光彦「うん、とっても新鮮だよ。」
まゆり「うれしいですわ…。」
(まゆりは光彦に身を寄せる。)
まゆり「ご主人様、わたくしを優しく抱いて下さい。」
光彦「もちろんだよ…。」
(そして二人は愛の世界へ…。)
まゆり「ということになったらうれしいですわね。」
まゆりは、何かにあこがれているような表情になった。そして、次のような計算を始めた。
(ご主人様にもらってきたお小遣いはまだ残ってるし…思い切って買ってしまいましょう。でも皆さんに分かってしまうと色々うるさいし…そうですわ、電話で注文すれば分かりませんわね。)
こうして、「電話で買う」という結論に達したまゆりは、光彦に連絡用としてもらったテレカを持って電話ボックスに急いだ。
(到着が楽しみですわね。)