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OtogiWars 第三幕「両界最大の作戦」

オトギ大戦-OtogiWars- 第三幕
『両界最大の作戦』

 

真吾「すっげえ・・・・」

真吾はあちこちを見回している。
真吾の視界の中には、数々の施設と、戦いの準備を急ぐ若い男女達がいる。

?「よしき!ティコ!ケン!」

9人の近くで声がした。

振り向くと、そこには筋肉質の男性と木刀を携えた黒ずくめの女性、そしてフリルのドレスを着た女性がいた。

ティコ「ロック!まもりさん!しあんさん!」

ティコが3人に声をかける。

まもり「どうやら連れて来れたようだな・・・七曜の勇者の後継者を」
よしき「はい!」

よしきが真吾達を前に連れて行く。

しあん「みんな、久しぶりだね・・・・」
りな「しあん・・・・」
ましろ「はい・・・お久しぶりです」
しあん「ケンも七曜の勇者の1人だったんだね・・・・」
ケン「ああ・・・・」
まもり「運命とは・・・残酷なものだな」

それぞれが互いの会話を交し合う。
そして真吾との初対面へと場は変わる。

真吾「山下真吾です・・・よろしく」

真吾は軽く一礼する。

ロック「犬のロックだ、よろしくな!」
まもり「ドーベルマンのまもりだ」
しあん「猫のしあんでーす、そんなに緊張しなくていいからね、真吾君」
真吾「は、はい・・・・」

真吾は思わず苦笑いを浮かべる。

ティコ「では皆さんをメガミ様とメシア様の待つ、しつじの世界の最上神殿へとご案内します」
まもり「ついて来い」

よしき・ティコ・ロック・まもり・しあんの5人が先に立ち、真吾達を導いていく。
街道を進み、長い階段を上り・・・・ついにその神殿が見えてきた。

よしき「さあ、お2人がお待ちかねなんですね、どうぞですね」

よしき達5人は、今度は真吾達7人を先頭にして神殿内を進む。
すると奥には、杖を持った賢者のような女性と、腰に長剣を携え、白い服を着たショートブロンドの男性がいた。

真吾「!!」

真吾はその女性の顔を見て、ハッとなる。

真吾「あなたはあの時の・・・・」
女性「お久しぶりですね、山下真吾・・・私がメガミです」

メガミは真吾に微笑みかける。

男性「そして、私がしつじの世界の長、メシアだ、七曜の勇者達よ、よく来てくれた」

逆にメシアは表情1つ変えずに口を開く。

かすみ「メガミ様、メシア様・・・・」
メガミ「では早速ですが、本題に入らせてもらいます」

かすみの言葉にメガミはこくりと頷き、話を始めた。

メガミ「よしきとティコから聞いたでしょうが、もう1つの世界、めいどの世界は、3人の呪詛悪魔と
    彼らの使い魔によって完全に制圧されています」
メシア「しかし、彼らの使い魔は自らが作り出した者達、方法はある」

シュウーン・・・・

真吾達の目の前に大きなモニターが現れた。
そのモニターの中には、1つの赤いフィールドと青いフィールドが映し出されている。

メガミ「この青色がしつじの世界、そしてこの赤色がめいどの世界です、まず私たちが
    取るべき行動は・・・・」

青側から小さな矢印が伸びる。

メガミ「まず、ティコやサファリ、よしきの率いるスピードチームが先陣を切ります」

そしてその矢印がクッとUターンする。

メガミ「ある程度のダメージを与えた後、偽退却を行い・・・・」

Uターンをする青矢印を追いかける赤矢印に、大きな青矢印がぶつかる。

メガミ「ロックやまもりのひきいるパワーチームと合流し、陸の使い魔をめいどの世界より遠ざけます」

さらにまた1つの青矢印が上に昇り、真っ直ぐ伸びて、赤い壁に接触する。

メシア「そして、サキやユージ率いる鳥類守護天使が突破の陣で空の使い魔の陣に穴を開け・・・・」

そしてまた空中で伸びる七色の矢印・・・・

メシア「私とメガミの力により、七曜の勇者たちをめいどの世界に飛ばし、3人との対峙を計る」

シュウーッ・・・・
モニターが消滅する。

真吾「まさに命懸けの作戦ですね・・・・」

メガミ「しかし、あなた達なら必ずやってくれると信じています」

メガミが真吾に優しく声をかける。

メシア「作戦開始は3時間後、それまで各自準備に取り掛かれ」
守護天使達「はい!」
真吾「は、はい・・・・」


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