Happy Angle Paradise!

OtogiWars 第二幕「あぁ、すれ違い」

ケン「誰だ!」

ケンが突然後ろを振り向く。
その後に8人も後ろを向く。

真吾「千里・・・・」

玄関にあの千里眼の姿があったのだ。

千里「・・・・・あたしに内緒でどこに行こうってのよ?」

千里が真吾に声をかける。
その声は怒りと悲しみが重なったようなかすれた声だった。

真吾「・・・・・心配してくれとるんやな」
千里「だ・・・誰があんたの心配なんか!!気になって見に来ただけよ!」

千里はそっぽを向いて叫んだ。

千里「でももういいわ、あんたの顔を見れなくなるって判ってせいせいしたから!」
ケン「てめえ・・・言わせておけば!」

サッ
前に出ようとしたケンを手で制する真吾。
そして真吾は口を開いた・・・・・

真吾「それでもエエよ・・・アリガトな、千里」

そしてそのまま真吾はゲートに入っていった。
8人もためらいながらその後を追っていく・・・・・

千里「・・・・・」

1人残された千里は、その場にしゃがみ込み・・・・・

千里「あんたが・・・もっとイヤミなやつだったら・・・よかったのに・・・・・」

その瞳からは光の粒があふれ出ていた。

そして、よしきとティコが先頭に立ち、9人はゲートを越えていく。
果たしてその先に何が待ち受けているのか?
緊張の糸が、今にも切れそうなほど張り詰めていた・・・・・


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