真吾達が画面を見ると、そこには一羽のキジが映っていた。
シュウーッ・・・
キジが画面から消えると、かわりにテレビの前から赤髪で長身の男性が姿を現した。
赤髪の男「久しぶりだな、マスター」
赤髪の男が真吾に近づき、声をかける。
ましろ「マスター(ご主人様)って・・・では・・・」
ミーコ「あなたもご主人ちゃまの守護天使なのっ?」
赤髪の男「ああ、そうさ」
ミーコの質問に男は答える。
真吾「キジ・・・じゃあ、お前は・・・」
思い出が甦る・・・・・
真吾「ケン・・・ケンなんか!?」
赤髪の男「ああ!オレ様がキジのケンだぜ、マスター!」
グッ
真吾とケンが固い握手を交わす。
真吾「よく帰ってきてくれたな」
ケン「ああ!」
ちえこ「あの・・・ケンさん?」
ケン「ん?」
ちえこがケンに尋ねる。
ちえこ「ご主人様が思い出す前にテレビから出てこれたのはどうしてかも〜?」
ケン「それは・・・ちょっと訳ありでな、それで今は隠密部隊に所属してるってワケよ」
ケンはそれだけを口にした。
(隠密部隊についてはきよただ!13話を参照)
かすみ「これで7人が揃ったのですね」
真吾「ああ、そうや!」
りな「ま、とりあえずこれからよろしくね、ケン!」
ケン「へっ、とりあえずって言ってられるのも今のうちだぜ、バーカ」
よしき「では、皆さんには僕達の拠点に来てもらう前に七曜の力を受けてもらうんですね」
よしきが口を開く。
よしき「ティコさん、あれを・・・」
ティコ「はい」
ティコが何かを取り出した。
それは手の平サイズの丸い金の板だった。
その板にはそれぞれ違う色の七つの宝玉がはめ込まれている。
ティコ「これが七曜の力の封印アイテム、七星玉です」
りな「きれい・・・」
ミーコ「キラキラしてるよっ」
7人はその輝きに魅入っている。
よしき「では、力を解放するんですね、準備はいいですね?」
真吾「お願いします!」
よしきは真吾の声を聞き、7人の前に立つと、力を集中した。
よしき「スマシク タヲナ ズキノト ウユキ チニタ ガタナア!」
よしきが呪文を唱えだした。
その時、ティコの持っていた七星玉が輝きを増した!
真吾「う、うわあああっ!!」
ティコ「目覚めよ、七曜の力っ!!」
ティコが七星玉を高く掲げると、宝玉から七色の光の帯が伸びてきた。
ケンに赤い光が差し込む・・・・・火の心『勇気』
ましろに青い光が差し込む・・・・・水の心『いたわり』
ちえこに緑の光が差し込む・・・・・木の心『豊かさ』
りなに黄色い光が差し込む・・・・・金の心『輝き』
かすみに茶色い光が差し込む・・・・・土の心『希望』
ミーコにオレンジの光が差し込む・・・・・日の心『ぬくもり』
そして、真吾に白い光が差し込む・・・・・月の心『神秘』
真吾「こ、これは!?」
ケン「なんかすっげえ力がみなぎってきたぜ!」
よしき「どうやら七星玉は皆さんを認めたようですね」
よしきはテレビから1つのゲートを生み出した。
よしき「さあ、ここからしつじの世界に行けるんですね」
ちえこ「ご主人様〜・・・・・」
真吾「・・・・・行こう」
真吾は意を決して足を踏み出す。
そして9人がゲートに入ろうとした・・・・・その時!