そしてオレ達は近くにあるもう一軒のゲーセンに立ち寄った。
真吾「ア・・・アレは!?」
オレが見つけたのは五段階リフトアップタイプのゲットゲーム。
その中の景品の一つがオレの心に直撃した。
真吾「ゴ・・・ゴッドガンダムのプラモデルやーっ!!」
オレは真っ先にその台にお金を入れる。
しかしどうもうまくいかない。
三段階までは簡単に上がるのに、そこからどうしてもルーレットの針がマイナスで止まってしまう。
りな「真吾ー、もう諦めなって」
ましろ「もう・・・1000円は・・・すってますよ」
二人が声をかけるが、ここまで来て引き下がるわけには行かない。
真吾「いーや、ゲットして見せる!オレはやると決めたら絶対やるんや!」
そしてオレはリフトを再び四段階まで持ち上げる事に成功した。
真吾「よ、よし・・・」
次で決めて見せる!
その時、俺の両肩に何か感触が伝わった。
真吾「か、かすみさん・・・・・」
かすみさんがオレの両肩に手を置いたのだ。
かすみ「何も考えず、思い切ってやってみてください」
かすみさんはニコッと微笑んで口を開いた。
オレは思い切ってボタンを押す。
そして針は・・・見事に「1」の数字の所で止まっていた。
ゴトッ
景品が音と共に落ちてくる。
ミーコ「ホントに取っちゃったぁ・・・」
ちえこ「すごいかも~」
驚きが隠せない二人。
真吾「かすみさんのおかげですね、ありがとう」
オレはかすみさんにお礼を言う。
かすみ「そ、そんな・・・私はただ・・・・ぽっ」
かすみさんは頬に手を当て、顔を赤くした。