ゲーセンに行ってみる事にした。
入ってみると日曜だけあって、人がたくさんいる。
真吾「さて、まずは何からやろうか?」
りな「真吾、まずみんなにアレやって見せなよ」
りながオレに声をかける。
真吾「ええ!?オレ別にうまいってわけじゃないのに・・・・・」
りな「いいじゃん、見たいんだからさ、ね」
真吾「ハハハ・・・わかったよ」
そしてオレは、ドラムマニアの台に座り、お金を入れる。
ちえこ「真吾さ〜ん、がんばってかも〜」
ハハハ・・・・
そして三曲すべてが終了した。
ミーコ「わあー、お兄ちゃま、すごーいっ!」
ましろ「感激・・・です」
みんなの目がキラキラしていた。
真吾「ア、アハハ・・・そこまですごかった?」
かすみ「素敵です・・・・・ぽぽぽっ」
かすみさんが思いっきり赤くなっていた。
りな「真吾、もう一回やってみれば?」
真吾「ま、まあエエけど・・・・」
そしてもう一度お金を入れる。
りな「じゃ、アタシ達も何かやろっか!」
ましろ「そうですね・・・」
そしてみんなもおのおの自分の好きなゲームをプレイする。
りな「アハハ!チョー楽しいよー!真吾もやるー?」
りなのプレイしているゲームはダンスダンスレボリューションだ。
真吾「よし、やるか!」
・・・・・・・・・
ましろ「真吾さん・・・こちらで一緒に・・・楽しみましょう」
ましろのプレイしているゲームはガンシューティング。
真吾「よ、よし、行くぞ!」
・・・・・・・・・
ちえこ「真吾さ〜ん、これ楽しいかも〜」
ちえこのプレイしているゲームはシャカっとタンバリン。
真吾「よ、よーし・・・・・」
・・・・・・・・・
ミーコ「お兄ちゃまっ、ミーコと遊ぼーっ!」
そしてミーコのプレイしているゲームはぷよぷよ。
真吾「・・・・・」
・・・・・・・・・
ふえー、つ、疲れた・・・・・
オレはしばらく外に出て休憩をする。
かすみ「どうぞ、真吾様」
かすみさんがアクエリアスの缶をオレに差し出した。
真吾「ハア・・・ありがとうございます」
オレはそれを受け取ると、思わず勢いよく飲む。
その様子を見て、クスッと吹き出すかすみさん。
真吾「そういえば・・・かすみさんは何かゲームはしなかったんですか?」
一息ついたオレはかすみさんに声をかける。
かすみ「私はいいんです、私はいつも真吾様の後ろにいますから」
真吾「かすみさん・・・・」
本当にそれでエエんかな?
いや、やっぱりアカン!
真吾「かすみさん!」
かすみ「は、はい?」
オレの声に思わずキョトンとするかすみさん。
真吾「ちょっと来てください!」
ガシッ!
かすみ「え・・・し、真吾様!?」
オレはかすみさんの腕をつかみ、再びゲーセンの中に入っていく。
そして、あの格闘ゲームの代表とも言えるキングオブファイターズの台にかすみさん
を座らせ、お金を入れる。
かすみさんは最初は抵抗していたが、おもむろにゲームをプレイする。
かすみさんは数回のゲームオーバーを繰り返した後・・・・・
かすみ「・・・・・・・あ」
そうつぶやいたかと思えば・・・・・
真吾「え・・・・?ええ!?」
コツをつかんだのか、手つきがあまりにも鮮やかになっていた。
オレはおろか、りなやましろにも圧勝し、カモって来た男達にも連戦連勝。
どんな奴なんだとこちらに向かって来た男達は目を丸くして驚いた。
台に座っていたのは、いかにも格ゲーとは無縁そうなメガネのおっとりお姉さんだったからなのだ。
真吾「ハ、ハハ・・・ハハハ・・・・」
オレ達はキョトンとするかすみさんを引っ張ってそそくさとその場を立ち去ったのだった。