真吾「あ、ラッキー、午後の一つ、休講や」
今日の授業が終わったオレは食堂でちえこの弁当を食べてから帰る事にした。
真吾「ん?」
オレは掲示板の一つの紙を目にする。
真吾「232教室の窓を割ったのは野球部の古澤丈史と判明、黙っていたのが災いし、責任を取って一軍から二軍の降格を余儀なくされた・・・」
オレはなぜか嫌な気分になった。
確かに悪いのは古澤とか言う奴だろうが、まるで目立つようにバーンと掲載しているのだ。
これじゃただの人騒がせの迷惑記事やないか・・・
そしてその新聞の隅を見てみると・・・
「掲載者 新聞部2年 千里眼」
と書いてある。
真吾「せ、千里眼?変わった名前やな・・・」
ちょっと気にはなったが、とりあえず昼食を取る事にする。
食堂内。
席についたオレはカバンから弁当箱を取り出す。
真吾「んー、さすがちえこやな、今日の弁当もうまそうや」
弁当の中には様々なおかずが色取りよく並べられている。
真吾「じゃ、いただきまーす」
オレが唐揚げに箸を伸ばそうとした、その時!
ポン
真吾「!?」
誰かがオレの右肩を叩いた。
真吾「だ、誰や?」