真吾「じゃ、行ってきます」
いつものように大学へ向かう真吾。
ちえこ「いってらっしゃ〜いかも〜」
りな「いってらっしゃーい」
ましろ「お気を付けて・・・」
そして真吾を見送る3人。
ちえこ「あれ?・・・そういえば何か忘れてるような気がするかも〜」
しばし考え込むちえこ。
ちえこ「う〜ん・・・そのうち思い出せるかも〜」
そして昼時も近いころ・・・
ちえこは3人分の昼食の準備に取りかかる。
りな「ちえこー、今日のお昼なーにー?」
ちえこ「おいしい月見そばかも〜」
ましろ「楽しみです・・・私は・・・この・・・リンゴの皮を・・・むいてますね」
ピタッ
突然ちえこの動きが止まる。
りな「ん?どーしたの、ちえこ?」
ちえこ「・・・・・・・・・・」
ちえこの顔からつうっと冷汗が流れる。
ましろ「ち、ちえこ・・・ちゃん?」
ちえこ「・・・・・忘れちゃったかも」
りな「何を?」
ちえこ「ご主人様のお弁当にウサギさんのリンゴ入れるの・・・忘れちゃったかも〜・・・」
ちえこはがっくりと肩を落とす。
りな「べ、別にいいじゃん、リンゴぐらい」
ちえこ「ううん・・・ご主人様が食べれないのにちえこ達だけ食べてるなんて不公平かも〜」
ちえこはウサギのリンゴを5つ小さいタッパーに詰めると、玄関のドアを開けた。
りな「ちえこ!」
ちえこ「ちえこ・・・どうしてもご主人様に食べて欲しいかも〜!」
そういうとちえこは階段を駆け降り、大学へと走っていった。
りな「やれやれ、ちえこってのんびり屋のくせにああいうトコは一生懸命なのよねー」
ましろ「それは・・・私達だって・・・変わらないはず・・・」
りな「う・・・・・ま、まあね」
ましろの一言にりなは動揺してしまう。
りな「それはそうと・・・ちえこ、ご主人様が大学のどこにいるかわかってんの?」
ましろ「今は・・・ちえこちゃんを・・・信じましょう」
りな「はあー、やっぱチョー不安・・・」