「ふう・・・今日のバイトもキツかったな」
オレの名前は山下真吾(やましたしんご)、去年、大学進学を果たしたごく普通の大学生や。
でも、そんなごく普通のオレにはとても普通じゃないことがあった!
それは・・・
真吾「帰りましたー」
ちえこ「お帰りなさ〜いかも〜」
りな「ごくろーさまー」
ましろ「お帰り・・・なさい・・・」
そう、オレには3人の女の子がオレの下宿所で一緒に暮らしとるんや!
その女の子達はかつてオレが一緒に遊んだ事のあるペットの動物で、オレの事を守るためにいると言うんやけど・・・
ちえこ「ご主人様〜、おいしい焼きそばができたかも〜」
テーブルの上にはキャベツや豚肉がいっぱい入った焼きそばが四つ並んでいた。
ソースの匂いがふわんと鼻をくすぐる。
りな「ちゃんと片付けたから、みんなで食べよ」
ましろ「ちえこちゃん・・・すごい・・・おいしそう」
真吾「ホンマや、何かもうハラが減ってきたわ」
ちえこ「えへ、うれしいかも〜」
ちえこは顔を赤くする。
ちえこはのんびり屋やけど、料理がうまいんや。
ましろはアライグマだけあって洗濯が大得意。
りなはめんどいと言いながらも、きちんと掃除をしてくれるんやけど・・・
でもこれじゃただのメイドだよな、一体何から守るっていうんやろ?
でもメイドでも十分すぎるほどうれしいんやけど。
オレも3人に何かしてやりたいな・・・世話になりっぱなしやもん。
そこでオレはある事を思い付いた。
みんなと一緒に遊ぶ事でもっと交流を深められるだろうと。
真吾「なあ、オレ明日非番やからみんなで遊びに行かへん?」
りな「え、マジで!?」
真吾「ホンマホンマ」
ちえこ「でも何して遊ぶかも〜?」
りな「カラオケ行こ!カラオケ!」
ましろ「私・・・歌えません・・・」
ちえこ「恥ずかしいかも〜・・・」
真吾「やれやれ・・・」
オレはフウッとため息をつく。
するとましろが口を開いた。
ましろ「9月・・・とはいえ・・・まだ・・・暑いです・・・プールは・・・いかがでしょう」
りな「おっ、いいじゃんそれ!」
ちえこ「もうすぐ夏も終わっちゃうから楽しみかも〜!」
2人ともましろの案に賛成のようだ。
真吾「よーし、決定や!」