Happy Angle Paradise!

第2話「小さな優しさ」

真吾「・・・実験?オレらは献血をしているだけや」
ちえこ「・・・え?」

よく見ると真吾だけでは無く、他の学生達も献血をしている。

ちえこ「じゃあ・・・真吾さん・・・大丈夫なのかも〜?」
真吾「ああ、ちょっと水分が不足するだけや、心配すんな」
ちえこ「・・・・よかったかも〜」

ちえこはその場でしゃがみ込む。

看護婦「フフ、お兄さん思いのいい子ね」

周りの看護婦や学生達が大笑いしている。

真吾「あ・・・いや、彼女は大家さんの娘さんなんですよ、ハハハ・・・」

そして真吾の献血は無事終了した。

ちえこ「ご主人様・・・いきなり病院の車に入っていったから、ちえこビックリしちゃったかも〜」
真吾「オレの大学は年に3回ほど献血車が来るんや、オレもずっと血液を提供してきてたんや」
ちえこ「ご主人様・・・・優しいかも〜」
真吾「ハハハ・・・ちえこ、それはそうと・・・何の用で来たんや?」
ちえこ「うん・・・ご主人様、これ・・・リンゴを入れ忘れてたから持ってきたかも〜」
真吾「え?そのためにわざわざここまで?」
ちえこ「はいかも〜」
真吾「そうか・・・アリガトな」

真吾はポンとちえこの頭をなでる。

ちえこ「えへ、うれしいかも〜」
真吾「でも、実はオレも献血委員の学生からお礼にって豚汁もらったんや、2人で仲良く食べよう」
ちえこ「えへへ、おいしそうかも〜」

こうして仲良く豚汁とリンゴを食べた2人は仲良く手をつなぎながら帰る事になった。

「小さな優しさ集まって、大きな力」

 

 

 

 

カシャッ、カシャッ
その時、ちえこと帰る真吾の後ろでカメラを構える1人の女性がいた。

女性「あの異様な懐きよう・・・大家さんの娘さんとはあまり思えないわ・・・山下真吾には何か秘密があるようね、今後も注意して見ていかないと・・・」

その女性のキラリと光るカメラに真吾もちえこも、全く気付いてはいなかった・・・・・


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