ちえこ「う・・・う・・・」
ちえこは動けなかった。
なぜならその車の中には数人の看護婦がいて、真吾や他の学生に何かをしている。
ちえこ「えぐえぐ・・・うう〜」
ちえこの目から涙があふれだす。
実験によって命を落としたちえこ・・・
ちえこはその時の事を思い出してしまい、足が踏み出せずにいたのだった。
ちえこ「ご主人様・・・・・・うっ!」
ダッ!!
ちえこは涙をこらえ、車に向かって走り出した!
ご主人様まで実験で死なせはしない!
もう・・・あの時のような辛い別れはイヤ!
今、その想いだけがちえこを動かしていた。
ちえこ「やめてかも〜!」
中にいる者全員、何事かとちえこに振り向く。
真吾「ち、ちえこ!?」
ちえこ「ご主・・・真吾さん!こんな実験の協力、すぐに止めて欲しいかも〜!」
ちえこは涙を流しながら訴える。