今日は久々の休日、オレは久しぶりに家でみんなとマターリ過ごしていた。
真吾「ふう・・・そろそろみんな昼にしようか」
昼を食べる頃合と見たオレは、みんなに声をかけた。
ましろ「今回は・・・私に・・・おまかせ下さい・・・」
ましろがさっと手を挙げる。
真吾「おお、ええなぁ。今日はどんなラーメンを作ってくれるんや?」
ましろは1度首を横に振り、そして答えた。
ましろ「いえ・・・この前・・・お散歩をしていたら・・・おいしい・・・お店を・・・見つけたんです」
フリード「隠れた名店ってヤツか」
セティ「そう言われると、ますます行ってみたくなるわね」
こうして、満場一致でましろの紹介した店に決定した。
ましろ「こちら・・・です」
ましろが案内したのは、町外れにある1軒のラーメン屋。
看板には「功龍」と書かれている。
期待に胸を躍らせながら、引き戸を開けた。
声「らっしゃーい!!」
中年男性の活気のいい声が響いた。
ましろ「こんにちは・・・龍雄・・・さん」
ましろが龍雄と呼んだオヤジさんにペコリと頭を下げた。
龍雄「おっ、ましろちゃん!またウチのを食いに来てくれたのかい?嬉しいねぇ!」
ましろ「はい・・・ここのは・・・絶品ですから・・・」
龍雄「そちらさんは、友達かい?」
ましろ「はい・・・私の・・・大切な・・・人達です」
龍雄「おお!なら、とびきりのをご馳走してやらねぇとな!」
2人の会話は活き活きとしていた。
しばらくして、席に座ったオレ達の前に、ラーメンが運ばれてきた。
ジョニー「オイオイ、全部しょうゆじゃないか」
龍雄「ったりめぇよ!ウチは昔からこれ1本だ!」
ジョニーのツッコミに、龍雄さんは胸を張って答える。
真吾「まあ、とにかく食ってみよう。文句はその後や」
龍雄「おうよ!わかってるじゃねえか、兄ちゃん」
割り箸を割り、オレ達は麺やスープをそれぞれ食す。
・・・・・
真吾「うまいっ!!」
全員の顔が明るくなった。
ちえこ「・・・おいしいかも?!」
りな「麺の固さが絶妙じゃん!」
かすみ「スープもあっさりした中に、何か力のある物を感じます・・・」
ミーコ「おいしいっ!ミーコ、これっ・・・もっと食べたいよっ」
ジョニー「参ったな、文句の付け所がねぇぜ」
セティ「まさに、これがラーメン!ってとこね」
フリード「いい腕してるじゃねえか・・・おっさん!」
全員が賞賛の声を上げる。
龍雄「おう!これが長年の修行の成果よ!」
龍雄さんは、また胸を張って答えた。
そして、全員が再びラーメンに舌鼓を打っていた・・・その時だった。