千里「・・・で?この3人があんた達が戦った相手だっての」
真吾「そう・・・だけど」
缶ビールをすでに4本は開けた千里がオレに尋ねる。
千里「全く、あんた達ホントに元悪魔?こんなバカ1人殺せないなんて」
ピクッ
一瞬ジョニーの眉毛が動いた。
真吾「まあまあ、酔った勢いって事で・・・・」
何とかフォローを入れておいた。
ましろ「千里さん・・・言っていい事と・・・悪い事が・・・あります」
千里「ああ、はいはい・・・で?あんた達はどうして真吾たちと一緒に暮らす事になったわけ?」
セティ「私たち、使命に失敗したからもう戻れないし・・・」
フリード「それに俺たちにもようやく主人が見つかったからな」
ジョニー「だからオレたちはここにいる、今度2人でゆっくりと詳しい事を話してやろうか?」
千里「ええーっ、そ、そんなぁ・・・」
ジョニーの口説きに顔を赤くする千里。
何やってんだかな・・・
千里「・・・とにかく、大体の事情は飲み込めたわ」
もうわかったんかい!?
ゴクッゴクッゴクッ・・・・
ちえこ「あ、あの・・・千里さ〜ん」
5本目も軽く開けた千里はオレに視線を向ける。
千里「やーまーしーたーしーんーごー!」
ヤバッ、目がすわってる!
パキッ!ベキッ!ペキッ!
千里が握りつぶすアルミ缶の悲鳴が響く。
真吾「・・・ハイ?」
オレが言葉を返した瞬間、千里は口を開いた。
千里「あんたいつまでこんな関係続けるつもり?」
真吾「・・・え?」
オレは一瞬血の気が引いた。
千里がそんな衝撃的な言葉を発するなんて、思いもしなかったからだ。
千里「そりゃ、私も最初は飼ってたペットの生まれ変わりだなんてにわかには信じられなかったけど、幸せそうなあんた達を見てて、仕方なく目をつぶってた」
真吾「・・・・・」
千里「そういえばあんた、彼女を作る事に自信が無かったから、守護天使が現れたのよね、でもこんなの・・・ただの家族ごっこだよ」
真吾「なっ・・・!」
その瞬間、オレは体が凍りつく感じを覚えた。
千里「彼女なら、私がなってあげるからさ・・・ね?もうやめようよ・・・こんな・・・事」
真吾「・・・!」
その言葉を聞いた瞬間、オレはハッとなった。
真吾「ち、千里・・・それって、まさか・・・」
しかし、オレが顔を上げたその時は・・・
千里「くぅ・・・・」
千里は目を閉じ、眠っていた。
りな「酔いつぶれたみたいだね」
りながそっと毛布を千里にかける。
かすみ「ご主人様・・・」
かすみさんが悲しそうにオレを見つめる。
真吾「大丈夫ですよ・・・」
オレはかすみさんにそっと声をかけた。