真吾「・・・・・」
ガクッ・・・
何も出来ない真吾の手からは遂にビームサーベルすら消え、地面に手を付き、倒れ
る。
真吾「何でや・・・何でオレには使いこなせないんや!頼むよぉ・・・お願いやから・・・」
真吾はまるで泣きじゃくる子供のような声で、言葉を投げつける。
真吾「神様・・・仏様・・・メガミ様・・・メシア様・・・誰でもいいから・・・オレの話を聞いて
くれ・・・オレは・・・今までみんなに世話になりっぱなしやった・・・せやけど、
今一度だけオレのわがままを聞いてくれ!みんなを・・・助けさせてくれえっ!!」
真吾は藁にもすがる思いでしゃべり続ける。
真吾「頼む・・・オレに奇跡を・・・みんなを助けられる力を!!」
ザザザッ!
真吾の目の前にE3が姿を現す。
真吾「・・・ひいっ!」
途端に真吾から大きな恐怖が生まれる。
セティ「真吾、あたし達の戦いには穏やかな結末なんて存在しないの、あるのは・・・
恐怖と絶望」
フリード「奇跡なんてなぁ、所詮は夢だけさ、見てるヤツの方がおかしいぜ」
E3は互いの腕をすっと前に向ける。
キィィィィィィィンッ!
3人の前に緑・白・青の3色に輝くエネルギーが集まりだした。
ジョニー「合体技デルタカノン・・・・お前を慕っていた6人の守護天使の無残な最
期を、その目で特と見届けな!!」
キィィィィィィィンッ!
ピィーンッ!
その時、真吾の頭の中から数々の思い出が蘇ってきた。
泣き虫だったけどそこがかわいいちえこ・・・・
いつも明るくて、みんなを困らせたりな・・・・
穏やかでいつもミステリアスだったましろ・・・・
真吾「イヤや・・・こんなのイヤやぁ・・・・」
僅かばかりだが、相棒同然になったケン・・・・
どんな時も笑顔で迎えてくれたかすみ・・・・
そして、無邪気に真吾に甘えていたミーコ・・・・
キィィィィィィィンッ!
ピィーンッ!