Happy Angle Paradise!

OtogiWars 第五幕「飛べないマスター」

真吾「・・・・・」

ガクッ・・・
何も出来ない真吾の手からは遂にビームサーベルすら消え、地面に手を付き、倒れ
る。

真吾「何でや・・・何でオレには使いこなせないんや!頼むよぉ・・・お願いやから・・・」

真吾はまるで泣きじゃくる子供のような声で、言葉を投げつける。

真吾「神様・・・仏様・・・メガミ様・・・メシア様・・・誰でもいいから・・・オレの話を聞いて
    くれ・・・オレは・・・今までみんなに世話になりっぱなしやった・・・せやけど、
   今一度だけオレのわがままを聞いてくれ!みんなを・・・助けさせてくれえっ!!」

真吾は藁にもすがる思いでしゃべり続ける。

真吾「頼む・・・オレに奇跡を・・・みんなを助けられる力を!!」

ザザザッ!
真吾の目の前にE3が姿を現す。

真吾「・・・ひいっ!」

途端に真吾から大きな恐怖が生まれる。

セティ「真吾、あたし達の戦いには穏やかな結末なんて存在しないの、あるのは・・・
     恐怖と絶望」
フリード「奇跡なんてなぁ、所詮は夢だけさ、見てるヤツの方がおかしいぜ」

E3は互いの腕をすっと前に向ける。
キィィィィィィィンッ!
3人の前に緑・白・青の3色に輝くエネルギーが集まりだした。

ジョニー「合体技デルタカノン・・・・お前を慕っていた6人の守護天使の無残な最
期を、その目で特と見届けな!!」

キィィィィィィィンッ!

ピィーンッ!
その時、真吾の頭の中から数々の思い出が蘇ってきた。
泣き虫だったけどそこがかわいいちえこ・・・・
いつも明るくて、みんなを困らせたりな・・・・
穏やかでいつもミステリアスだったましろ・・・・

真吾「イヤや・・・こんなのイヤやぁ・・・・」

僅かばかりだが、相棒同然になったケン・・・・
どんな時も笑顔で迎えてくれたかすみ・・・・
そして、無邪気に真吾に甘えていたミーコ・・・・
キィィィィィィィンッ!
ピィーンッ! 


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