Happy Angle Paradise!

OtogiWars 第五幕「飛べないマスター」

ジョニー「来い、タイタンギター!」

ゴッ!!
ジョニーの前方の床が割れ、その中からギターが現れる。

セティ「いでよ、風魔手裏剣!」

ビュオオオオ・・・・・
セティの右手から竜巻がおこり、その中から大きな手裏剣が現れた。

フリード「来やがれ、覇海丸!」

ドパァン!!
フリードの目の前に水柱が上がり、彼はその中から青く輝く1本の刀を抜き取った。

かすみ「な、何て事・・・・」
ちえこ「こ・・・怖いかも〜・・・」

ちえこややかすみは3人の心具を前に震えが止まらない。

フリード「どうだ、俺達の心具は!お前らのなんかよりよっぽど磨きがかかってるだろ!」
セティ「心具は己の力の結晶!しょせんはあたし達の復讐の力には敵わないって事よ!」
ケン「くっ・・・・」
ミーコ「ふ、ふええ・・・・」

唇を噛み締めるケン。
真吾の後ろで震えるミーコ。

ジョニー「さて・・・お前はまだ力が使いこなせないんだったよなぁ?」

突然にジョニーが口を開く。
刹那!

ザザザッ!!

真吾「ああっ!」

真吾が気づいた時には、もう遅かった。
E3は完全に真吾の周りを囲んだのだ。

ジョニー「お前を殺して、まずは月の力をいただく!」
セティ「さらに主人のあんたが死ぬ事によって、6人の士気も失って一石二鳥♪」
真吾「く、くそっ・・・!」

真吾はビームサーベルを構える。

フリード「と、いうワケで・・・・死になっ!!」

ダダッ!
フリードが真吾に斬りかかる。

フリード「必殺 氷結斬りぃ!!」

ピキィィィン!
フリードの刀に氷の力が宿る。

真吾「わああああーっ!」

真吾は身動き出来ず、そのままぐっと目を閉じる。

バシュウウウッ!!

真吾「・・・・! ケ、ケン!?」

真吾がうっすらと目を開けると、そこには真吾を庇い、ダメージを受けたケンが倒れ
ていた。

ケン「チッ・・・オレ様とした事が」
真吾「ケ、ケン・・・・ごめん」
ケン「バーカ!いいから集中しろ!!」
真吾「あ、ああ・・・・」

真吾は神経を集中する。

ジョニー「たかが人間を庇って倒れるとはな・・・本当にこれがあのFox Hunterなのか?」

ジョニーが口を開く。

ケン「て、てめえ!オレ様をその名で言うんじゃねえ!!」

ケンが体を起こしながら叫ぶ?

真吾「ケ、ケン?」
ジョニー「おっと、気を抜いてていいのかい?真吾」
真吾「!?」
セティ「はああああっ!」

真吾の隙を突いたセティが迫る。

セティ「奥義 雷鳥シュート!!」

シュウーンッ!  クエーッ!
セティの投げた大きな手裏剣に雷が宿り、1羽の雷鳥となった。
バリバリバリッ!!

ましろ「・・・くうっ!」
真吾「!!」

すかさず前に出たましろが水鏡の盾でセティの技を止める。
その後ろではミーコが増幅魔法でましろのサポートをしている。

ましろ「くっ・・・ミーコちゃんの・・・増幅魔法を・・・かけてるのに・・・この威力・・・!」
ミーコ「ましろ・・・お姉ちゃまぁ・・・」

苦しそうな2人。

セティ「ふふっ、がんばるがんばる」

バリバリバリバリバリッ!!
セティがバッと手を前に出すと、雷鳥がその大きさを増した。
ドッゴォォォォォォン!
大爆発と同時に2人が吹き飛ばされる。
ドサッ!

ミーコ「ふにゃあっ!」
ましろ「うっ!」

そのまま床に叩きつけられるボロボロの2人。

真吾「ましろ!ミーコ!」
ミーコ「ご主人ちゃまぁ・・・・い、痛いよぉ・・・・」
ましろ「こ、このままでは・・・ちえこちゃん・・・りなさん・・・かすみさん・・・
     ご主人様を・・・逃がして」
りな「わかってるよ!わかってるんだけど・・・・」

ゴゴゴゴゴ!
3人が逃げようとする度、地面が揺れ、思うように動けない。
そう、セティとフリードのそばでギターを鳴らす、ジョニーの魔力による地震なのだ。

ジョニー「ハハハハハッ!優しいが故にバカなやつらめ!オレ達のコンビネーション
     アタックで地獄へ落ちやがれ!」
フリード「そして、七曜の力は後の世まで語り継がれていくだろうぜ」
セティ「『まったくオモシロイ見せ物だった』ってね、アハハハハハハ!」

そして、3人の攻撃はなおも続く・・・・・

ガァァンッ!
ケン「ぐわあーっ!」

バシュウッ!
ましろ「うっ!」

ズバアッ!
ちえこ「きゃあ〜!」

ドォォォォンッ!
りな「くううっ!」

ギィィィィンッ!
かすみ「ああっ!」

ザシュウッ!
ミーコ「ふにゃあ〜!!」


Otogi Story Index - シリーズ小説 - Happy Angel Paradise!