キイイイイン!
かすみの体が茶色く輝き始める!
りな「か、かすみ!?」
かすみの右手には緑色の宝珠がついたグラブがはめられている。
セティ「『地母神の宝玉』・・・・」
セティはかすみの心具の名をつぶやいた。
かすみ「大地の活力よ、この者の傷を癒したまえ・・・・」
ポワッ・・・・
暖かい光が真吾を包む。
真吾「う・・・・」
真吾が目を覚ました。
かすみ「大丈夫ですか?ご主人様」
かすみは真吾に向けてニコッと微笑んだ。
真吾「かすみさん・・・・」
ミーコ「・・・・・」
かすみの側で、ミーコが体を震わせている。
真吾「・・・ミーコ?」
すくっ
ミーコは無言で立ち上がると、E3の元へと歩いていく・・・・
ましろ「ミーコ・・・ちゃん!?」
フリード「何だ?やる気か、チビ」
ミーコ「・・・・ううっ!」
ミーコがうつむいていた顔を上げる。
その目には涙がいっぱい溜まっていた!
ミーコ「これ以上・・・これ以上ご主人ちゃまをいじめないでぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
キイイイイン!
ミーコが叫び声をあげた瞬間、ミーコの体がオレンジ色に輝きだした!
そして、ミーコの手には1本の輝く杖が握られている。
ジョニー「『日輪の聖杖』だと!?あんなガキまでもが心具を・・・・」
ジョニーが驚きの声を上げる。
ジョニー「ゴーレム、お前の力を見せてやれ!」
ゴーレム「グオオオオッ!」
ゴーレムが岩の拳を振り下ろす!
ましろ「くっ!」
ガアアアンッ!
ましろが水鏡の盾でゴーレムの攻撃を受け止める!
ゴーレム「グウウウウ・・・・」
ゴーレムが拳に力を込める。
ギシッ ギシッ ギシッ!
込める度に段々ましろが押されていく。
ましろ「うっ・・・・ううっ!」
苦しそうなましろ。
真吾「ましろ!」
ガシッ
飛び出そうとする真吾をりなが止める!
りな「今出たらアイツらの思うツボだよ!」
真吾「せやけど!」
ミーコ「ご主人ちゃま、ミーコにまかせてっ!」
ポワアーッ・・・・
ミーコが念じると、杖が輝きだした。
ミーコ「えーいっ!」
ミーコが杖を振ると、キラキラと輝く砂のような光がましろに降り注いだ。
ましろ「!・・・いけます!」
ピキィィィン!
ましろの水鏡の盾がその輝きを増す。
真吾「増幅魔法か!?」
ドンッ!
ましろが力を込めてゴーレムを押し返した。
バキャーーンッ!
ゴーレムが壁に叩きつけられる。
ゴーレム「ウオオオオッ!」
ゴーレムは必死でもがくが、壁にめり込んで外れない。
ケン「今だ!!」
ダダッ!
ケンがゴーレムに向かっていく!
ボオオッ!
そして右手に炎が宿り、まるで溶けた鉄のように赤くなる。
ケン「ピンポイント バーニング パァァァァァァァァンチ!!」
ズドーーーーンッ!
ケンの右ストレートがゴーレムの胸にめり込む!
ダッ
そしてケンがゴーレムから離れた瞬間・・・・
ドッゴォォォォォン! ズガァァァァァァァンッ!
大爆発があがり、ゴーレムは粉々に砕け散った。
ちえこ「やったかも〜!」
6人が喜びの声を上げる。
フリード「チッ、アニキのゴーレムがやられるとは・・・・」
セティ「それじゃ、とっておきも倒された所で」
ジョニー「俺達も少しは手を出すとするか」
そして3人は高台から飛び降りる。
ついにE3自らが7人を倒そうと動き始めたのだ・・・・・