Happy Angle Paradise!

OtogiWars 第四幕「悪に囲まれし神殿」

フリードが右手に力を込める。
ザバーン!
突然床から数本の水柱が上がり、その中から数体のサハギン(半魚人)が現れた!

ケン「海の使い魔かよ!」
フリード「野郎ども、軽くひねってやりな!」
サハギン「キシェーッ!」

プシューッ!
フリードの叫びと同時に、サハギン達は一斉に口から水を勢いよく発射した!

真吾「う、うわあああっ!」

真吾はその場に立ち尽くし、足が動かない!

かすみ「ご主人様!!」

ザッ!
真吾の前にましろが現れた。

真吾「ましろ!?」
ましろ「私が・・・守ります!」

キイイイイン!

その時、ましろの体が青く輝いた!

セティ「あの力は・・・・」

バッ!
ましろが両手を前に突き出す。
バシュウッ!!
それと同時にサハギン達の水鉄砲は四方八方に分散していった。

ミーコ「ど、どうなってるのっ?」
りな「あっ!ま、ましろの手に・・・・」

りながましろを指差す。
そのましろの突き出した両手の前には、一点の曇り無く輝く1つの大きな鏡があったのだ。

ましろ「こ、これは・・・・」
ジョニー「水の心具、『水鏡の盾』か・・・・」

ジョニーはニヤリと笑う。

フリード「チッ!まずはその女から仕留めろ!」
サハギン「キシェーッ!」

サハギン達が一斉にましろに飛びかかる!

ケン「させるかよ、バーカ!」

ケンは目を閉じ、すっと手を開く。
キイイイイン! ボォウッ!
ケンの体が赤く輝くと同時に手に炎が上がり、そこから数本の赤い羽根の矢が現れた。

セティ「あれは・・・『フェニックスダーツ』!?」
ケン「・・・・ふんっ!!」

ケンが数本のダーツを投げる。
カカカカカッ!
ドッゴォォォォォォォォォン!!
ダーツがサハギンに突き刺さった瞬間爆発が上がり、サハギン達は黒焦げになった。

ケン「おおっ!コイツはすげぇぜ!」

ケンが驚きの声を上げる。

フリード「ちっ・・・・くしょう・・・・畜生畜生畜生畜生!ちくしょーーーーーーーうっ!!」

ギィィィィィン!
怒ったフリードは、先ほどより数倍の数のサハギンを呼び出した!

フリード「一気に押しつぶせぇ!」

サハギン達が真吾達に向かっていく!
ババッ!
またも、真吾の前に2人現れる。

りな「ましろとケンばっかいいカッコはさせないよ!次はアタシ達だよ、ちえこ!」
ちえこ「ええ〜!?」

スカートから取り出したナギナタを振り回すりなに、いきなり前に出されて慌てふためくちえこ。
ベタベタベタベタベタッ!
サハギンがりなとちえこに襲いかかる!

真吾「りな!ちえこ!」
ミーコ「お姉ちゃまっ!!」
フリード「へっ、たわいもねぇ・・・・」

だがその時!
キイイイイン!
サハギンの山から黄色の光と緑色の光が溢れ出てきたのだ!
バアアアアアアンッ!!
その瞬間、2人にへばりついたサハギン達は1匹残らず吹き飛ばされた。

フリード「な、何だと!?」

驚きを隠せないフリード。

かすみ「ちえこちゃん!りなさん!」
ちえこ・りな「・・・・・・」

立ったまま動かないりなとぺたんと座り込んでいるちえこ。
そして、りなの手には白く輝く1本の槍、ちえこの手には光り輝く1つの爪が握られている。

フリード「バ、バカな!あんなヤツらが・・・・『白虎の牙』と『青竜の爪』を使えるだとぉ!?」
セティ「どうやら今回は前のヤツらとは違うみたいね」

動揺するフリードに対し、冷静に受け流すセティ。

真吾「ちえこ、りな・・・・大丈夫なんか?」

真吾は2人に声をかける。

ちえこ「だ、大丈夫かも〜!ちえこ、何かあの人達と戦える自信がわいてきたかも〜!」
りな「槍もナギナタも同じ!アタシにまかせてよ、ご主人様!」
ケン「よっしゃあ!その意気だぜ!」

ケンとましろも心具を解放し、身構える。

フリード「こ、このヤロー!」

フリードは右腕をバッと上に上げる!

ジョニー「待ちな!」

ジョニーは声を上げ、フリードを止める。

ジョニー「使い魔を使い続けてもエネルギーの浪費だ、ここは一発とっておきを出そうじゃないか」
フリード「おお、アレを出す気なのかい?アニキ」

ニヤッと笑うフリード。

セティ「それはいくらなんでもかわいそうじゃない?」

セティも不敵な笑みを浮かべる。

ジョニー「いいんだよ、こいつらならアイツと戦える資格がある」

ジョニーは右手をすっと目の前に広げる。


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