D.F.本部・・・そこには嵐が吹き荒れていた。
その中心にいたのは、もちろん先程の警備部長である。
警備部長「ええい!全く!」
部長は憤懣のオーラを充満させて、室内を歩き回っていた。
そのとばっちりを受けるのは、たまたま詰めていた運の悪い部下、雁のギィスである。
他の要領の良い者は適当な用事を口実にして席を外している。
ギィスも、特務機関司令が参加すると聞いた時点で、このような有様になることは十二分に想像出来ていた。
しかし責任感の強い彼は、部長の愚痴(やつ当りとも言う)の相手にならざるを得なかった。
でなければ部長が怒りに任せて備品を破壊する可能性が(96%)あった。
ギィス「お、落ちついてください、部長!」
無駄と知りつつも大荒れの部長を宥める。
またギィスの胃薬の服用量の増加は確定的である。
警備部長「これが、落ちついていられるかぁ!!
特務機関司令・・・イグアナのロイ・・・確かに切れ者なのかもしれんが・・・・
どこをどうすればあんな性格が悪くなるのだ!? 主の顔を見てみたいわ!!」
思いきりごみ箱を蹴飛ばす。が、当り所が悪かったのか脛(すね)を押さえて悶絶する。
ギィス「だ、大丈夫ですか?!」
警備部長「大丈夫・・・なわけ・・・ないだろ・・・」
ギィスの胃痛は当分治まりそうに無い・・・(合掌)