買い忘れた醤油を買いにスーパーへ入っていくらん。それを物陰から見ていた男。
男「フフフ...あいつ1人か...よし、やるなら今だ!」
男は、スーパーの裏の方に古新聞紙の山をどさっと置き、おもむろにライターで火を点けた。
男「クックックッ、くたばれ、魚類の面汚し!!!焼け死ぬがいい!!!!!」
そして、段々と火が広がっていく。
スーパーの中でお醤油を探すらん。
らん「...?あれ、何か焦げ臭いにおいが...」
ジリリリリリリリリリリリリ!!!!!!
火災警報が鳴り響く。気づいた時には、既に店の中にも火がまわっていた。
らんは咄嗟に店から出ようとしたが、奥の方で、逃げ遅れた子供の泣き声が聞こえた。
子供「え〜ん、え〜ん...」
らん「大変!!!あんな所に子供が!」
すぐに泣いている子供の方へ駆け寄り助け起こすらん。
らん「大丈夫?さあ、早く逃げましょう!」
子供「......うん......」
しかし、そうこうしているうちに回りはすっかり火の海と化していた。
らん「!!!」
らんは息をのんだ。出口への道は全て火に包まれており、もはやどこにも逃げ道はなかった。
らん「そ、そんな......」
つばさとくるみは、妙な胸騒ぎがしたので、らんのいるスーパーの方へ逆戻りし、炎に包まれた店を目の当たりにした。
つばさ「ああっ!!!か、火事...!?」
くるみ「お、お店が燃えてるよォ!!!」
つばさ「らんは...らんはどこ!?」
野次馬「大変だあ!!!中に赤い髪の女の子が、子供と一緒に取り残されてるぞ!!!」
つばさ「何だって!?それじゃあ、らんはあの中に...」
くるみ「嫌なの!ダメなの!らんちゃん、このままじゃ死んじゃうよおオオッ!!!!!」
つばさ「らああああああああああああああん!!!!!!!」
つばさは水道へ行き、水をバケツに汲んで頭からかぶった。
野次馬「おい君、危ないぞ!あそこまで火がまわっちまったら、もう間に合わない!
君まで焼け死んじまうぞ!!!」
野次馬がつばさを止めに入った。
つばさ「離して!らんを...らんを助けに行くんだ!!!」
くるみ「くるみも行くの!!!」
その頃、物陰から様子を見ていた男は、
男「フッ、これで死んだな...焼き魚になっちまいな。」
らん、絶体絶命のピンチ!!!