Legend of Quel

第一部(P.E.T.S.12人編) 第2話

ブロロロロロロ......

いよいよ、あの懐かしい想い人に会うべく愛用バイクグランチェイサーを駆って
るるとそのご主人様の住所へと向かうG3。
全身青い装甲に包まれたその奇抜な姿は周囲の視線を一身に浴びたが、そんな事は全く気にならなかった。

G3‐XX「おや?」

おもむろにバイクを止めるG3。その視線の先には、眼鏡をかけた10歳くらいの少女がいた。

G3‐XX「おっ、可愛いじゃん♪モロ俺の好みなんだけど。ちと寄り道してギャルハンティングといくかな。」

G3、いや、クゥエルは見た目こそ20歳前後だが、
実年齢は7歳なので年の近い小学生くらいの少女が大好きなのである。
そのため、傍からはロリコンに見えてしまうのだ。
想い人に会いに行く途中でナンパをする事から、かなり無節操であるように思われるかもしれないが、
その根底にるるの面影を求める気持ちがある事は誰も知らない。当の本人さえも...

G3‐XX「ねえねえ、か〜のじょ♪君、可愛いね。俺とお友達になってくんない?」
少女「えっ、えっ、何?これってナンパ?いくらたまみが可愛いからっていい年した大の男が小学生を誘惑するなんて、あなたロリコンですか? キャ〜〜〜〜ッ!!!エッチ、変態、エロジジイ〜〜〜〜ッ!!!!!」
G3‐XX「うわ、ひでえなおい。そこまで言うか、普通。と、とにかくこの場は逃げよう。」

ただでさえ怪しげな風貌のうえ、少女の叫び声で周囲の視線を一気に集めてしまい、
慌ててグランチェイサーで走り去るG3でしたとさ。

G3‐XX「やれやれ、道草食うんじゃなかったぜ。さっさと目的地に行くとしようかな。」

 

 

 

てなわけで、るるの住む家に到着。
が、怪しまれてはまずいのですぐには近づかず、その辺に身を潜めて様子をうかがってみる。

G3‐XX「Rynexの言ってた通り、仲間もたくさんいるようだな...あっ!あれは...さっきの眼鏡少女! たしかたまみとかいったっけ。あいつも仲間だったのか。」

そして、しばらくすると何やら小さい子供が3人ほどやってきて家の中に入っていった。
そのうちの1人は、2つの玉をつけた緑色の大きな帽子をかぶっており、
その玉はどことなくカエルの目玉のようにも見えた。

G3‐XX「......あ、あれは......み、見つけた!間違いない、あれはるるだ!!!」

 

 

るる「たらいま、ご主人たまー!今日はねえ、お砂場でお山つくったんらお!」
少女1「とってもおっきなお山だったんだよ!なな、今度はご主人様とも一緒にやりたいな!」
少女2「ああ、こら2人とも、ちゃんとお風呂に入って体を綺麗にしないと...ああっ、ご主人様に泥が...すみませんすみませんすみません...」
ご主人様「いやいや、気にしなくていいよ。さあ、お風呂の用意ができてるから、行っておいで。」
少女3人「ハーーーーーイ!!!」

ご主人様の家の中で仲間と楽しそうにはしゃぐるる。
それを見たG3はとても満足そうにグランチェイサーで走り去っていった。

G3‐XX「るる...幸せになれよ......」


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