そして、クゥエルの改造手術が行われた。
神様1「よおし、終わったぞ。これで完成だな。」
ところが、改造されたクゥエルが突如起き上がった。
その目には生気が感じられず、まるで目の前にあるものを破壊するだけの戦闘マシーンのようであった。
神様2「何!?もう立ち上がっただと!まさか!」
クゥエル「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!」
グワッシャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!
クゥエルは、肉体の急激な変化に対応しきれず暴走し始めた。
あまりにも強大すぎる力に意識を奪われてしまったのだ。もはや制御不能である。
神様3「ま、まずい!全員退避しろおおおおおおおっ!!!」
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!
戦闘生物となったクゥエルによって、研究施設は辺り一帯を巻き込んで木っ端微塵に破壊された(奇跡的に死傷者は出なかったが)。
戦闘生物の力を考えれば、本来なら天界そのものが崩壊してもおかしくないのだが、幸いな事に、間もなくクゥエルは正気を取り戻した。
我に返り、辺りを見回して状況を理解すると、
クゥエル「...こ、これは...お、俺がやったと...いうのか......」
そのあまりの破壊力に愕然とするクゥエル。しかし、これでもまだ、戦闘生物としての真の力に比べれば微々たるものなのだ。
全身を震わせ、己の中に住み着いてしまった悪魔の存在に激しく恐怖する。
クゥエル「ち、違う......こ、こんなの...こんなの、俺じゃない......俺じゃないんだああああああああっ!!!!!!!」
叫びながら駆け出すクゥエル。決して逃れられない事を感じつつも、必死で逃げるように走り出す。
どこまでも...どこまでも...