P.E.T.S[AS]

第6話「動き出す悪夢」

「ぁ……ぁ……ぁぁ……」

声を上げようとしたら……かすれていた……。後ろを振り向く事が、できな……。

「んあっ!!」

物凄い力で肩を掴まれ、強引に振り向かされる。

「……遅かったな」

親父の険しく、恐ろしい形相が目の前にあった。土気色の顔は暗い廊下で見えず、目だけが光っていた。

「来い……」
「待って! 待ってよ! シャワー浴びてから……」

抵抗も空しく、万力の様な力で両肩を鷲づかみにされる。

「痛…ぁい……」

そのまま親父に引きずられて、あたしは部屋の中へと引き込まれた。
あたしは、これから行われる事に、耐えなければならない……。


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