楽しい夕食タイムが始まる。
私「いっただきま~す」
ロック「いっただっきま~っす!」
ティコ「いただきます」
三人で、「頂きます」をいう。以前は食事の前にそんなこと言わなかった。でもそう言って、食べ物に感謝して食べると本当に美味しい。
『「美味しい物」を食べるのも大事ですが、物を「美味しく」食べる、というのも大切な事です』
と誰かがテレビで言っていたことが、最近ようやく本当に実感できるようになった。
あれはこんな時の事を指していたのか……。
私「おいしいね~。」
他にもっといい賛美の仕方はないものか。う~ん。
口の中に芳醇な香りが広がって…………なんか恥ずかしいのでやめる。
ティコ「ご満足いただき、光栄ですよ。ねえ、ロック」
ロック「おう!パシリ&雑用に全力をかけた甲斐があった。うん! ……おお!? このワインうめぇ!ティコ!こりゃ一体何年モノだ!?」
ティコ「教えてあげましょう。……それ、グレープジュースっていうんですよ」
私「二人はまだお酒飲める歳じゃないからね~。私も全然飲めないけど……。あっ、そうそう☆二人ともこれ見てくれない?」
そういって私は今日手に入れた、とっておきのものを取り出した。
ロック「ペンダント……か? それ……」
ロックが珍しそうに覗き込む。
私「うん、めずらしい骨董品ばっか売ってるお店で買っちゃったの。似合うと思う?」
ティコ「もちろん。ご主人様は何でも似合いますよ。とはいっても……なんだか普通のものとは違う感じですね。不思議な模様があしらってある……」
不思議な模様……何か意味があるのかは分からないが、ミステリアスなところはティコに似ているかも。
私「そ~なんだけど、なんか気に入っちゃったんだよね~♪ ……んで、そのお店でもの欲しそうにそのペンダント見てたら、店のおじさんがね、キャ~☆ お嬢さんかわいいからタダであげるって☆」
ロック「ふぉお……モグモグ……ほりゃあ……ムシャムシャ……拾いもん……ゴクン……だなぁ……」
ティコ「ロック、お行儀が悪いですよ」
しばらくして楽しい楽しいお食事が終わり、ティコとロックは後かたづけを始める。手伝おうか?と聞いたが、ご主人様は休んでいてください、だって。
う~ん。私まるでお姫様みたいだなぁ☆