恵「何やってんのよ。らしくないわよ、千田君。」
千田「恵ちゃん・・・ごめん、なんでもないんだ、本当に。」
恵「フ〜〜ン・・・」
千田「で、今日は何?」
恵「あ、実はさ、千田君にちょっとお願いがあるんだけど・・」
千田「お願いって?」
恵「千田君、今日暇でしょ?ちょっとあたしに付き合ってほしいんだけど。」
千田「付き合うって、どこ行くの?」
恵「これ・・」
恵が一枚のチラシをさしだす。
千田「・・・・ファッションショー?」
恵「そ。
今日あたしが大好きなデザイナーのファッションショーがあるのよ。
本当は学校のみんなで行くはずだたんだけど
みんな予定が入っちゃってさ。
だからお願い、一緒に行こ☆」
千田「僕はかまわないけど・・きよちゃんは?」
恵「あ・・・う〜ん、きよちゃんにはつまんないだろうなぁ・・・
そうだ!妃皇子さんとこに頼んだら?
あそこなら元樹君もいるし。」
千田「う〜〜ん、頼んでみよっか。
いいよ、付き合う。」
恵「ありがとう☆じゃ、あたし着替えてくるから千田君も準備しといてね♪」
そそくさと出て行く恵。
千田は早めにおわらそうと洗い物を続けた。と、あることに気がついた。
千田「・・・・・これって・・デートか?」
かくして、千田と恵の生まれて初めてのデートが実現したのだった。