その日の夜。千田の部屋。
きよは疲れたのか、すでに熟睡している。
その静かな寝顔を確認し、恵が部屋を出る。
千田は窓から雨雲に覆われた空を見ている。
恵「よく寝てるわ、きよちゃん。」
千田「そっか、よかった・・・・」
恵の入れてくれた紅茶を飲む千田。
恵「でもビックリしちゃった。千田君、すごく強いんだね。」
向かい合うように座った恵が千田の顔を覗き込む。
恵「昔剣道とか習ってたとか?」
千田「・・・・捨てたはずなのに」
恵「え?」