お巡りさん「なんやなんや!なんかあったんか?」
向こうから自転車に乗ってお巡りさんがやってくる。
千田「!!行こう!!!」
きよちゃんの手を取り、家に向かって走り出す千田。
恵「ち、ちょっと千田君!!!」
恵も急いで後を追う。
ちょうどその時お巡りさんが到着。
お巡りさん「お?何や、
誰か思うたら『吉野組』のヘッポコ3人組やないか。
オイッ!はよ起きろ!!
こんなとこで寝たら風邪ひいてまうぞ!!!」
3人の顔を代わる代わる叩いて起こすお巡りさん。
並森「うぅ〜〜ん・・・・あれ?!な、何でこんなとこおんの?」
目をぱちくりさせる並森。
大森「確か街中で女の人に呼び止められて・・・
その後路地裏につれたかれたら変な光が出て・・・・
う〜ん・・・そっからが思い出せん・・・・」
徳森「・・・・・」
お巡りさん「何や、お前ら寝ぼけとんのか?
もうええわ、はよ帰ってちゃんと寝なおしや。
解ったな!!!」
お巡りさんはそう言い残し、自転車で交番へと戻っていった。
並森「へ、へいっ!ご苦労さんです!!!
・・・・・どういうことなんでしょう、兄貴。」
大森「さぁ、ワシにもわからん。
ま、世の中にはようわからん事もあるっちゅうことや。
ですよね、徳森さん。」
徳森「・・・・まあ・・・・な。」
そういうと3人はすごすごと家へと帰っていった。
その一部始終を空の上から見ていた元樹が口を開く。
元樹「あの主、侮れんな。」
隣の妃皇子も口を開く。
妃皇子「それなりの収穫のある休憩だったでしょ?」
元樹「まぁ・・・な。」
しとしとと降る雨の中、二人の姿はもやの中へと消えた。