きよく!ただしく!!

呪詛悪魔編 第八話「目覚めし力」

お巡りさん「なんやなんや!なんかあったんか?」

向こうから自転車に乗ってお巡りさんがやってくる。

千田「!!行こう!!!」

きよちゃんの手を取り、家に向かって走り出す千田。

恵「ち、ちょっと千田君!!!」

恵も急いで後を追う。
ちょうどその時お巡りさんが到着。

お巡りさん「お?何や、
       誰か思うたら『吉野組』のヘッポコ3人組やないか。
       オイッ!はよ起きろ!!
       こんなとこで寝たら風邪ひいてまうぞ!!!」

3人の顔を代わる代わる叩いて起こすお巡りさん。

並森「うぅ〜〜ん・・・・あれ?!な、何でこんなとこおんの?」

目をぱちくりさせる並森。

大森「確か街中で女の人に呼び止められて・・・
   その後路地裏につれたかれたら変な光が出て・・・・
   う〜ん・・・そっからが思い出せん・・・・」
徳森「・・・・・」
お巡りさん「何や、お前ら寝ぼけとんのか?
       もうええわ、はよ帰ってちゃんと寝なおしや。
       解ったな!!!」

お巡りさんはそう言い残し、自転車で交番へと戻っていった。

並森「へ、へいっ!ご苦労さんです!!!
   ・・・・・どういうことなんでしょう、兄貴。」
大森「さぁ、ワシにもわからん。
   ま、世の中にはようわからん事もあるっちゅうことや。
   ですよね、徳森さん。」
徳森「・・・・まあ・・・・な。」

そういうと3人はすごすごと家へと帰っていった。

その一部始終を空の上から見ていた元樹が口を開く。

元樹「あの主、侮れんな。」

隣の妃皇子も口を開く。

妃皇子「それなりの収穫のある休憩だったでしょ?」
元樹「まぁ・・・な。」

しとしとと降る雨の中、二人の姿はもやの中へと消えた。


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