恵「ちょっと待ったぁ〜〜〜」
玄関のドアが開き、そこから恵が現れた。
きよ「あ、お姉ちゃん。」
千田「め、恵ちゃん・・・」
恵「千田くぅ〜ん、水臭いじゃなぁ〜い。
きよちゃんの誕生日なんてもっと盛大にお祝いしなくちゃ。」
千田「は、はぁ・・・」
恵「と、いうわけでこの伊手元恵がお祝い部長として
きよちゃんのことを盛大にお祝いさせていただきましょう!!!」
千田「な・・なんでそうなるの?」
恵「あらぁ〜〜?千田君、もしかしてあたしはお・ジャ・マ?」
千田「そ、そんなわけないでしょ!?」
きよ「お兄ちゃん、3人でお祝いしようや。」
千田「え?」
きよ「お姉ちゃんメッチャ張り切ってるし、うち3人のほうがええもん☆」
恵「よぅし、よく言ったわきよちゃん。
千田君、そういうことだから今日は精一杯盛り上がるわよ♪」
千田「そ、そうだね。やっぱり3人のほうがいいよね。
よし、今日は大パーティーだ!!!」
恵「よし、決まり!!!」
きよ「よっしゃぁ!!!」
千田「それじゃあ、今日7時に公園で待ち合わせしよう。」
きよ「うん!!」
恵「それじゃそのころあたしが迎えに来るからね。」
そう言い残し恵は部屋を後にした。
が、ドアを閉め恵はその場に立ったままため息をついた。
恵「ハァ・・・あたしって、タイミング悪いなぁ・・・・・」
ポケットに手をいれ何かを取り出す。
それは・・・映画のチケット2枚。
どうやら千田を映画に誘いに来たらこういう展開になってしまったようだ。
恵「まったく・・・ピエロじゃん・・・・」
だからちゃんと好きって伝えたほうがいいんじゃない?
恵「そうかなぁ・・・って何であんたに言われないといけないのよ?!」
い、いやちょっとしたアドバイスを・・・・
恵「余計なお世話なのよっ!!!」ビシッ!!!
グオッ・・・け、蹴りはなしだよぉ・・・・・
恵「ったく・・・ハァ、ま、いっか☆」
7時10分前・・・
恵「きぃよちゃぁ〜〜〜ん、準備できたぁ?」
きよ「ハァ〜〜〜イ♪」
恵「うっわぁ〜〜〜、すっごく可愛いじゃん。」
きよ「へっへぇ〜〜、おおきにね☆
そういうお姉ちゃんもメッチャドレスアップしてるやん。」
恵「ま、お祝い部長として当然よ。ホッホッホ・・・」
きよ「そんなこといってぇ〜〜。
ホンマはお兄ちゃん悩殺するつもりなんちゃう?」
恵「なっなに言うのよ。そんなわけじゃないじゃない。」
きよ「ホンマァ〜?ちょっと顔赤なってるでぇ〜〜〜☆☆」
恵「さ、さぁ、早く行かないと千田君待たせちゃうわよ。レッツ☆ゴー!!」
きよ「あぁ〜ん、待ってやぁ、おねぇ〜〜ちゃぁ〜〜〜ん・・・・」
こうして二人は待ち合わせ場所の公園に向かった。