きよく!ただしく!!

呪詛悪魔編 第十四話「最終決戦・vs元樹」

玉の傍らに鎮座する狛犬の影から元樹が現れた。
道化師とも思える服に真紅の手袋。
顔は雪のように白く、右頬には涙にも見えるタトゥーがあった。

千田「元樹・・・君・・・」
元樹「もっとも、守護天使の力がなければ
   ここに来る事すらできなかっただろうけどね。」

全て知っている・・・そんな面持ちで微笑を浮かべる元樹。

千田「約束どおり来たんだ。きよちゃんを、返して欲しい。」
元樹「いいよ、返してあげても・・・でもね・・・」

おもむろに右手の手袋を脱いだ元樹。

元樹「僕との遊びが終わった後、お兄ちゃんが生きてたらね・・・」

次の瞬間、元樹の右手の5本の爪が伸び、青白く光った。

千田「!!!!」

驚く千田を見ながら楽しそうに元樹は続けた。

元樹「いよいよショーもクライマックスだ・・・・・・
   元主の流した血を浴び、朝日とともに新たなる呪詛悪魔
   きよの誕生だ・・・・・
   ちなみにお兄ちゃん・・・このショーにカーテンコールはないよ・・・」

元樹の顔から笑みが消え、
目にもとまらぬ速さで千田の懐に飛び込んできた。


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