妃皇子と隠密部隊の闘いが繰り広げられていた頃、
千田はやっと神社に到着した。
千田「・・・・・・」
鳥居の前で一呼吸をおき、神社に足を踏み入れた。
千田「!!」
と、目の前に立つ古い社のあたりに異様なものがあることに気がついた。
闇の中でかすかに見えたそれは黒光りする大きな玉だった。
この世のものとは思えない、おぞましいほどの邪気に包まれた玉。
その玉に近づいた千田は息を飲んだ。
千田「きよちゃん!!!」
目が慣れてきてその玉の中がかすかに透けて見え、
中で一糸まとわぬ姿で眠っているきよの姿が見えたのだ。
千田「きよちゃん!!!!!」
思わず走りよる千田。しかし!
バリバリバリッ!!!
千田「うわっ!!」
玉に触ろうとした瞬間、全身に電流が流れたような衝撃を感じ
千田は後方へ吹き飛ばされた。
千田「うぅ・・・・きよちゃん・・・」
幸いそれほどのダメージを受けておらず、千田は立ち上がった。
??「よくここまで来れたね、お兄ちゃん。」
千田「!!」