コーヒーを飲みながら、この間のことを妃皇子に話す恵。
黙ってそれを聞いていた妃皇子が静かに口を開いた。
妃皇子「千田さんてすっごくシャイだから、
本当の気持ちなかなか伝えられないのよね。
恵さんも、大変な人好きになっちゃったのね。」
恵「ハァ・・どうしたらいいのか、あたし、わかんなくて。」
妃皇子「駄目よ、そんな弱気じゃ。
こういうときは恵さんから積極的にアタックしないと。」
恵「アタックって・・・・・・」
妃皇子「大丈夫、私に任せて。勇気が出るおまじないしてあげるわ。」
恵「おまじない?」
妃皇子「これさえすれば、きっと二人はベストカップルになれるわ。
さぁ、私の目を見て・・・・・・」
言われるがままに、妃皇子の目を見る恵。
しかし次の瞬間、恵の手に握られていたコーヒーカップが手から落ち、
音を立てて割れた。