一方、ここは千田の部屋。
千田「あ、いけない。牛乳買うの忘れてた。」
冷蔵庫を覗き込みながらつぶやく千田。
千田「仕方ない、買いに行くか。きよちゃん、ちょっと僕出掛けるから。」
奥からきよがやってくる。
きよ「どこいくん、お兄ちゃん?」
千田「牛乳買うの忘れちゃったから、コンビニまで行ってくるよ。
留守番よろしくね。」
財布を持って出ようとした時、きよが口をあけた。
きよ「うち、行って来る。」
千田「え?」
きよ「うち、一人で牛乳買ってくる!!」
真剣な顔して千田の目を見るきよ。
千田「でも、牛乳パック重いし、車とかも危ないから・・」
きよ「大丈夫やから、お願いお兄ちゃん・・・」
千田「けどさぁ・・・・」
いつもと違い真剣な顔のきよにたじろぐ千田。
きよ「うち、守護天使やから・・お兄ちゃんの・・
ご主人様のお役に立ちたいんや!」
千田「きよちゃん・・・・わかったよ。でも、気をつけていくんだよ。」
財布をきよに渡した。
きよ「うん!!行って来る!!」
意気揚々と出かけるきよ。
千田「・・・きよちゃんも、きよちゃんなりに考えてるんだよな。」
きよを見送り、夕食の準備に取り掛かる千田。