きよく!ただしく!!

呪詛悪魔編 第十話「隣人の甘い罠、そして・・・」

その日の午後、恵が一人で街を徘徊している。

恵「ハァ〜〜・・・・」

どうやら恵は、この間のデートのことを考えているようだ。

恵「ったく、どっかの誰かさんのおかげで
  ムードぶち壊されちゃったしなぁ・・・」

ウッ・・・・・だから謝ったじゃん。もう許してよ。

恵「ま、過ぎちゃったことだから別にいいけど・・・・
  でも千田君・・・あの時なんて言おうとしたんだろ?」

考えながら歩道を歩く恵。
とそのとき不意に誰かにぶつかる。

恵「っと!ごめんなさい。」
妃皇子「いえ・・・あら、恵さん。」
恵「妃皇子さん・・・こんにちわ。」
妃皇子「こんにちわ。奇遇ね、本当に。今日はお買い物?」
恵「えぇ・・・まぁ・・・」

恵の顔を覗き込む妃皇子。

妃皇子「?何か、悩みでもあるんじゃないの?」
恵「え?!そんな・・・」

心を読まれたようで、一瞬たじろぐ恵。

妃皇子「もしかしたら・・・千田さんのことじゃない?」
恵「えぇ!!な、なんで・・・・」

優しい微笑を浮かべる妃皇子。

妃皇子「やっぱり。ねぇ、よかったらお話聞かせてくれない?
     私の家に今から来て、ね。」
恵「え、えぇ・・・」

二人は並んで歩き出した。


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