「しつじの世界は燃えているか・前編」

翌日、「ルシーダ」のしつじ達は仲良く朝食を取っていた。

キャスター「では最初のニュースです。今日午前2時、第6セクターで爆発事故がありました。現場にはD.F隊の
       焼死体が確認されていた事により、呪詛悪魔の犯行と見て捜査を行っております・・・・」
そら「何だか怖いね・・・・」
だい「うん・・・・」

2人が不安の声を漏らす。

ケン「・・・・・・」

ケンも1人何かを考え込んでいる。

ケン(・・・・・まさかな)

ロック「あれ?ケン、食わねーの?」

隣にいたロックがケンに話しかける。

ケン「ああ、何か食欲が無くてな・・・・」
ロック「ラッキー!じゃ俺、ケンのプリンもーらいっ!」

ゴン!!

ロックのとっさの行動に思わずテーブルに頭を打ち付けるケン。

ケン「お前なぁ・・・・」
ロック「食欲ねーんだろ?」
ケン「あ、ああ・・・やるよ、バーカ」
ケンはため息を1つつく。

そら「まさかケンお兄ちゃん、・・・・・・・・・・・・・・・」

ケンを見ていたそらが隣のサファリに耳打ちをする。

サファリ「ははは!そりゃ無い、絶対無い!」

大笑いするサファリ。

ケン「・・・・ったく」

ケンはそのまま相手にしない事にした。
ケンは皿に残ったクロワッサン2つを口につめ、コーヒーを胃に流し込むと、席を立った。

ケン「出かけてくる」

部屋を出ようとしたケンをエイジが引き止める。

エイジ「どこへ行くんじゃ?」
ケン「・・・・知ってどうする?」
エイジ「どうもせん、しかし何か気になってな・・・・」

意味深な発言をするエイジ。

ケン「・・・・D.Fの基地だよ」

少し間を置いてケンが口を開く。

エイジ「気をつけて行くんじゃぞ」
ケン「ああ、わかってる」

ケンは部屋を出た。

ユージ「エイジさん・・・・」

エイジの隣にいたユージが声をかける。

エイジ「ユージ、お前も気づいていたじゃろう、今のケンは何か思いつめているようじゃ」
ユージ「ええ、でも・・・・」
エイジ「仲間思いのお前らしいのぅ、じゃがこういう時はそっとしといてやれ」

エイジは食後の茶をすすりながら答えた。

ユージ「・・・はい」

ピピピピピッ ピピピピピッ
モニターから発信音がする。

よしき「これは・・・ひつ爺さんからの通信なんですね」

ピッ
通信を開くと、モニターからひつ爺の顔が現れた。

ひつ爺「えー、今日の午前10時からぁぁ、第2セクターの貿易ビルでパーティーがありますぅぅぅ、そのパーティーに
    1人、代表で出席して下さいねぇぇぇ」

プツッ

ロック「パーティー!?俺が行くぜ!」
ティコ「ロック・・・・遊びに行くわけじゃないんですよ」

ティコはため息をついた。


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