しかしそんなある日、２人に衝撃の事件が起こってしまいました。
ご主人様とお姉さんの前に研究員の男性が現れました。
その男性は、最近最新のインフルエンザ治療薬の効果を試すラットが不足しているため、譲ってもらえないかと交渉に来たのです。
ご主人様とお姉さんはもちろんこれを拒否しました。
知らない人にちえこを実験台なんかに使われたくないという気持ちは２人とも一緒だったのです。
その気持ちをわかっていた男性は諦めて引き返しました。
しかし数日後、今度は所長さん自らがちえこを引き取りにやって来ました。
数々の実験のためなのでしょう、所長さんは動物への愛情を持っていなかった事により・・・
「ネズミなんてまた飼えばいいじゃないか」の一言で無理やりちえこをご主人様の手から振りほどいてしまったのです。
大切な友達を失ったご主人様の目から大粒の涙がこぼれていくのでした・・・