しかしその幸せな時間も、もう残りわずかでした・・・・
ある日子供のたき火の不始末によって、りなのいる山が火事になってしまったのです。
その事を聞いたご主人様は息が切れるほどの全速力で山に向かいました。
幸い、火はすぐに消えていましたが、その山は草や柔らかい木が多い事により、煙がたくさん出ていました。
煙を振り払いながらご主人様は必死にりなを探します。
しかしようやく見つけた時には、りなは煙に包まれた事によって呼吸ができず、体を振るわせながら地面に倒れていました。
薄れゆく意識の中、りなはご主人様の叫び声を聞きながら永遠の眠りについたのでした・・・・