・・・
「よし、これでもう大丈夫ですよ。後でよしきにもお礼を一緒に言いましょうね。」
「あのイノシシ・・・」
「あの子は『よしき』っていって、僕がこの診療所にやってきた日に、わなでけがしてここに運ばれてきたんです。それ以来、よく遊びに来てくれるんですよ。でも、あまり来るなとは言ってるんですよ。あまり頻繁にくると危険ですからね。」
「いい子、なんだね・・・」
「そう、この子は絶対に悪さはしないんですよ。だから、お友達になってくれますか?」
「ウンッ」
「さっ、遅くなるとご両親が心配しますよ。送っていきますから一緒に帰りましょ。」
「ウンッ、よしき、バイバァ〜イ。」
「ブヒッ!!」
新しい友達と優しいお兄さんと出会い、今日は僕にとってとても印象深い日だった。