〜出会い〜
へびのゆきとの出会いの1年前、僕は家族と一緒に父親の実家の山に行った。僕はこのおじいちゃんの山が大好きだ。緑もいっぱいだし、山の中にはたくさんの動物達もいる。
その日も僕は山を走り回っていた。でもその途中、僕は転んでけがをしてしまった。痛くて泣いていた時、目の前に山のように大きなイノシシが現れた。
「襲われる!」僕はそう思った・・が、なんとそのイノシシは僕の目の前でしゃがみ、こっちをじっと見ていた。
「乗ってもいいの?」
僕は恐る恐るその背中に乗った。するとイノシシはゆっくり立ち上がり、ふもとに向かって下りはじめた。そして、村の診療所のようなところに来て、一鳴きした。
「よしきですか?危ないですよ、こんなところにまで・・・」
扉が開き、白衣を着てめがねをかけたお兄さんが出てきた。
「おや?君は確か向こうのおじいさんところに遊びにきてる・・・あぁ、山でけがしたんだね。薬つけてあげるから中にどうぞ。」