夕方、光彦は袋を手にして帰ってきた。
ひとみ「ご主人様、これはなんですか?」
光彦「これはチューハイだよ。」
あすか「…チューハイ?」
光彦「まあ、お酒の一種だね。」
まゆり「『お酒』ってなんですの?」
光彦「お酒はね、百薬の長とも呼ばれてね、飲むと気分が明るくなるんだよ。」
みゆう「ふーん、すごいんだ。」
四人は感心しきりであった。
光彦「でもね、飲みすぎは体に悪いし、未成年者は飲めない…って人の話は最後まで聞けよ!」
何と四人は、早くも勝手に光彦が買ってきたチューハイをつぎ分け、飲んでいたのである!
そして、
まゆり&あすか&みゆう&ひとみ「ぶふっ!」
そう言うと、四人はあっさりと倒れこんでしまった。
光彦「ああ、みんな!」
光彦はあせった。しかし、五分ほどして四人はよみがえった。
そして、次々にバカなことを始めたのである!
まず、ひとみが騒ぎながら奇妙な踊りを始めた。
光彦は、何とか落ち着かせたが、やはりいつものひとみではなかった。
(やれやれ酔っ払いやがったな…。)
そう思う暇も無く、今度はみゆうが
みゆう「きゃはははは!」
と、まるで脳の筋が切れたかのように笑い出した。
(おいおい今度は笑い上戸か?)
さらには、あすかも、
あすか「ふん、どうせわたしは嫌われ者だよ。ご主人、あんたまでそんな目で見るのかよ?」
と、とっても投げやりな態度を取り出した。
(残りはまゆりだけだけど、まさか…。)
光彦の予感はあたった。何とまゆりは着ているものを脱ぎ出したのである!
その様子が大変色っぽかったので、光彦は心がふらついたが、すぐ気を取りなおして止めようとした。
しかし、まゆりは、
まゆり「わたくしの羽化を邪魔しないで下さい!」
とまるで取り合わない。
かくして、室内は大パニックに陥った。
光彦は、パニックの様子を見ているうちに、無性に腹が立ってきた。
(くそっ、人の話を聞かない輩共め。そうだ、写真にとって後で笑い者にしてやる!)
そう思った光彦は、コンビニにこっそり行き、使い捨てカメラを買った。
そしてコンビニから戻ると、四人がとても悲しそうにしていた。